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第7話 side ページ8

綺麗だと思った。





今まで見たことがないくらい綺麗だと思った。





なのになんであんなことを言ってしまったんだろう。





あんなこと言うつもりなかったのに。





あんなこと言わなくても良かったのに。





ツリメとそらと話している姿を見て、中身も綺麗なんだと思った。





”アバンティーズの2人とお近づきになりたい”なんて考えてないって分かっているのに。





なんであんなこと言ったんだろう。





「ただいま〜」





「おかえり〜」





帰ってきたのはりっくん。





りささんとコラボの話で今日は朝から出かけていた。





「あれ?そらは?」





一番聞かれたくないことだった。





「…あ〜、いや…まぁ色々…あって…」





俺の代わりにみっくんが言ってくれたけど、あんまり意味ない。





「…ま、何もないなら別に良いけどさ。」





りっくんは自分の部屋に戻った。





みっくんは少し俺を見た後、またパソコンと向かい合った。





俺も同じようにパソコンと向かい合った。





「えいちゃん」





「何」





素っ気ない返事になってしまって申し訳なかった。





「花梨ちゃんと…仲直りした方がいいと思う」





パソコンの画面に目を向けながらみっくんは言った。





そんなこと俺が一番よく分かっていて。





謝らなくちゃいけないことくらいわかってる。





「花梨ちゃん、普通に良い子だから。肩書き目当てとか全然、そんなんじゃなくて…だから…」





みっくんは何か言いたげな顔をして俺を見つめた。





天然なみっくんが必死に何かを伝えようとしてるのがなんだか可愛くて自然と頰が緩んだ。





「分かってるよ。ちゃん仲直りするから。」





そう言うとみっくんの表情が一気に明るくなった。





単純だけどそこがみっくんの良いところなのかもしれない。





「みっくん、スマブラする?」





「する!」





言い切る前に即答したみっくんは早速用意をした。





「ほら、早くやろ!」





みっくんとスマブラをしている時、俺はそらとラインをした。





エイジ今どこにいんの?
ひげちぃ花梨の家
エイジいつ帰ってくんの?
ひげちぃ雨酷いから今日は花梨の家泊まるわ




その後の返事に困って、スマホの電源を落とした。





「あー!俺抜きで何やってんの!」





りっくんが戻ってきた。





モヤモヤしていた気持ちは楽しすぎていつの間にか忘れていた。

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りす - 名前が直りません! (2018年9月18日 8時) (レス) id: c8f251b89c (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 水溜りボンド出してほしいです! (2017年11月7日 21時) (レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 1章お疲れ様でした!第2章も、僭越ながら私、見させてもらいます!笑 (2017年10月30日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 最新話、名前変わりません! (2017年10月19日 20時) (レス) id: f79d1c3388 (このIDを非表示/違反報告)
なふぇ(プロフ) - まりんさん» 私の確認ミスでした……本当すみませんでした!これからもよろしくお願いします!! (2017年10月9日 21時) (レス) id: dd7dbd7113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なふぇ | 作成日時:2017年9月14日 21時

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