【エイジ】赤色に染まる【アバンティーズ】 (ページ6)

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第5話&お知らせページ6

「花梨！！」

水溜まりを踏む音と共に聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。

「…そら」

傘をさし、息を切らしながらこちらへ向かって来た。

「ごめん。急いでて傘一本しか持って来てない…。使って？」

着ていたパーカーを私に羽織らせながらそらは傘を差し出した。

「いやいいよ！そらが持ってきたんだからそらが使って？それにパーカーも…。寒いでしょ？」

「ん～じゃ、一緒に入ろ？俺は男だからこのくらい全然寒くないの！花梨は風邪ひきやすい上に寒がりなんだから黙って来てなさい！」

人差し指を私の口の前に立て、お母さんみたいなことをいうそらが少し面白くて自然と口角が上がった。

「家まで送るよ。行こ。」

傘を持っていない方の手で軽く私の手を引いたそら。

引かれた手に少し熱が篭ったのがわかった。

「…ごめんね今日は。」

少し沈黙が続いた後、そらは静かに言った。

「普段はあんなんじゃないんだけど…やっぱり最初の印象がちょっと悪かったみたい…。」

「そらが謝ることないよ。私も誤解を招くようなことしたちゃったし…。私にも非があるから。」

「花梨の誤解は俺がちゃんと解いとくから。」

そう言って軽く頭を下げた。

「そういえばあの人、名前なんていうの？」

ずっと”赤い髪の人”とか”赤髪の彼”とか心の中で言っていたけどそれは名前がわからなかったから。

ツリメ君やそらは”えいちゃん”って言ってたけど、それが本名とは思えない。

「言ってなかったっけ？エイジって言うんだけど俺らはえいちゃんって呼んでんだ。花梨も仲良くなったら呼んでみ？」

仲良くなったら…か。

仲良くなれる気がしない…。

他愛もない話をしていると家の前に着いた。

その時は雨がさっきよりも強くなっていて、傘をさしていても帰れる状況ではないだろう。

「そら、今日泊まってく？」

「えっまじで！？」

嬉しさと驚きが混ざったような顔で小さくガッツポーズをしたそらがなんとなく可愛いと思ってしまった。

「んじゃ、遠慮なく～」

鍵を開けると、そらはそそくさと家の中へ入っていった。

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どうもなふぇです！

お知らせって言っても大したことじゃないです！

休日は１日2話投稿します！

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