第32話 said ページ36
夜空に咲いた大きい花。
赤、青、黄色｡
色々な色だった。
｢…綺麗…｣
横から聞こえた透き通った声｡
その声が耳を通った瞬間、現実に引き戻された気がした。
横を見ると花梨の横顔があった。
花火に照らされたその横顔はあまりにも綺麗すぎて｡
花梨の目に反射する花火は俺が見たものよりももっと綺麗で。
思わず見とれてしまった。
永遠にこの時が終わらなければいいのに。
けど時間は刻一刻と過ぎていく｡
終わらないはずだったこの夜はいとも簡単に終わりを告げる｡
花火が終わったあと､周りの人や俺達はこの夜の終りを惜しむかのようにその場に立ち尽くした。
｢…えっと……そろそろ帰るか。｣
｢あ、俺ら帰るわ。じゃあな｣
まほっちゃんとサグワは人混みを避けて出口へと向かった。
それを合図に俺達も反対側の出口に向かった。
｢花火綺麗だったね。｣
｢うん。またみたいな｣
｢じゃあ来年も来ようよ。｣
｢何事も無かったらねww｣
またいつもの他愛のない話が続いた。
けどその他愛のない会話が愛おし過ぎて。
尖った言葉でさえも愛おしく感じてしまう。
重症だな。
深い、深すぎる夜は早すぎる終わりを告げた。
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りす - 名前が直りません！ (2018年9月18日 8時) (
レス) id: c8f251b89c (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 水溜りボンド出してほしいです！ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - １章お疲れ様でした！第２章も、僭越ながら私、見させてもらいます！笑 (2017年10月30日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 最新話、名前変わりません！ (2017年10月19日 20時) (レス) id: f79d1c3388 (このIDを非表示/違反報告)
なふぇ(プロフ) - まりんさん» 私の確認ミスでした……本当すみませんでした！これからもよろしくお願いします！！ (2017年10月9日 21時) (レス) id: dd7dbd7113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なふぇ | 作成日時：2017年9月14日 21時
