【エイジ】赤色に染まる【アバンティーズ】 (ページ28)

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第25話ページ28

近くの浴衣がある店に到着｡

ピンクがメインの可愛らしいお店だった。

中に入ると、店員さんは皆可愛くてザ・女の子って感じだった。

「店員さん全員可愛いじゃん…」

隣にいるそらがそう呟いた。

「ヒゲは外で待ってろ」

「えいちゃん最近酷くない？ww生理？」

そんなことを話していると浴衣コーナーに着いた。

「あ、これ可愛い」

そう言って手に取ったのは薄い紫がメインの浴衣。

青や赤、黄色や緑の色の紫陽花が描かれている。

「お、いいじゃん。」

「花梨ちゃんっぽいね。」

じゃあこれにしようかな。

値段はそこまで高くないし。

「皆はどれにするの？」

浴衣を折り目がつかないように持ちながら聞いた。

「男用の浴衣コーナーある？」

「あるだろちゃんと見ろよばか。」

「えいちゃんやっぱ生理でしょ？生理きてるよね？」

そんなそらを無視して、私達は奥へ進んだ。

途中からそらが店員さんを口説き始めたのも無視した。

「あ、これとか良くない？あとこれとこれとこれ！」

ツリメくんは４つの浴衣を両手に抱きかかえた。

４つとも黄色がメインの色で似たようなデザインだった。

「浴衣でお花咲かせちゃダメだよ」

「りっくん何言ってんのw」

その後1時間ぐらい皆に合う浴衣を探した。

結局えいちゃんは赤の浴衣。

そらは青の浴衣。

ツリメくんは黄色い浴衣。

りっくんは緑の浴衣。

皆やっぱり自分のカラーの浴衣着るんだ。

「お腹空いたんだけどー」

「どこのJKだよw女子大生はもう若くないだろ。」

「うるさいですー。豊麗線書き足すよ？」

「は？ふざけんな」

「えいちゃんやっぱり生理だよね。生理なんでしょ？」

「ねぇ、早く乗ってくれない？車出せないんだけど。」

しびれを切らしたりっくんが怒りを少し含んでそう言った。

車に乗り込んだ私はそらに言った。

「生理なのはりっくんだよ」

「りっくん年中生理だ」

「聞こえてるんだけど」

「左折しないで帰ろうよ」

「左折したらりっくん一発ギャグね。」

「なんで俺～！？」

「お前らうるさい」

「えいちゃんも生理？」

「マジでウゼェw」

家に着くまで車の中に皆の話し声が響いた。