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第10話 side ページ12

花梨と別れた後、俺はコンビニに寄った。





視界に入ったジュースを適当に2、3本カゴに入れた。





他に買うものもないからレジに向かった。





「合計で324円です」





リュックから財布を出すのも面倒だからポケットに入っていた千円札を出した。





「あ〜。おつり全部募金で。」





だいぶ驚かれたと思うが仕方がない。





だって財布出すの面倒だから。





コンビニから出ようとした時、





ドンッ






人にぶつかった。





横目で見るとそいつは俺より背が低くくて、見覚えのある服を着ていた。





「あれ?えいちゃん?」





聞き覚えのある声で俺を呼んだのはそらだ。





「何してんの?こんなところで」





「店員居るんだからこんなところとかいうなよw買い物」





そう言いながら俺はさっき買ったジュースが入った袋を見せた。





「そらも買い物?」





「いや、散歩。」





「一本貰うね〜」と言ってそらは袋からジュースを一本とった。





それは炭酸ジュースだった。





「お、丁度飲みたかったんだよね〜。流石えいちゃん。もしかして先読みしてた?」





「んなわけw」





そらの横に並び、家へと向かった。





他愛のない話をして居るとそらが急に止まった。





「えいちゃんさ、花梨といた?」





「いたけど…何?」





「…いや…仲直りしたんだ」





仲直りも何もまずそういう関係ではなかったと思う。





止まっていたそらはまた歩き出した。





髪でよく見えないけどそらの表情は確かに曇っていた。





何か気に触ること言ったかな…。





考えて居るとそらが言葉を発した。





「俺の方が花梨と付き合い長いからね。」





前を見たままそらは言った。





そんなこと言われなくても知って居る。





俺は花梨と昨日あったばかりだ。





それなのに呼び捨てなんて少し早いかな?





「…よしっ!えいちゃん、家まで競争しよ!」





「は?t(「じゃあお先に〜〜!」ちょ、おい!」





飲んでいた炭酸ジュースを持ちながらそらは走り出した。





俺もそらに続いて走り出した。





そらとの距離はあったけどすぐ追いついた。





家に先に着いたのは俺で、そらは駄々をこねながらソファーにダイブした。





そらは「負けタァア!」と発狂しながら笑っていたけど、それはぎこちなかった。

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りす - 名前が直りません! (2018年9月18日 8時) (レス) id: c8f251b89c (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 水溜りボンド出してほしいです! (2017年11月7日 21時) (レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 1章お疲れ様でした!第2章も、僭越ながら私、見させてもらいます!笑 (2017年10月30日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 最新話、名前変わりません! (2017年10月19日 20時) (レス) id: f79d1c3388 (このIDを非表示/違反報告)
なふぇ(プロフ) - まりんさん» 私の確認ミスでした……本当すみませんでした!これからもよろしくお願いします!! (2017年10月9日 21時) (レス) id: dd7dbd7113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なふぇ | 作成日時:2017年9月14日 21時

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