家族ノカタチ

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伊野尾はやっぱり芸能人で知名度もある





だから外では帽子とマスクが必需品





あやしい人だよ





そう思いながら途中まで送ってくれた伊野尾と別れ校門を通り抜け職員室へ






先生も笑顔で迎えてくれ、クラス内での紹介もスムーズにすすんだ






転入生って初日めちゃくちゃ人気で隣のクラスからも見に来ていた






僕はその空気感が嫌になり机に顔を伏せた






すると


トントン と肩を叩かれその方を見ると





「転入生くん。久しぶり」





満面な笑みを浮かべ立っていたのはあの日公園にいた女の子





『あ、』





「今日から隣だからよろしくね」





『あ、うん、』





「そーいえば君転入初日で人気者だね。
1年も2年も3年もみーんないってるよ

めちゃかっこいい転入生来たって」






『へぇー、』





「あれ、興味無いの？」





『ん、、まぁ、』




「珍しいひとだなー、あっ！！！」




急に声を上げてこちらを見る女の子



『なに、』


「君に上着返さなきゃっておもってたんだ！！」


『そんなの別にいつでもいいよ』



「よくないよ！！借りたものはちゃんと返さなきゃ


ということで放課後私の家まで来てください」







『…………………は？』







転入生を初日に家に招く奴がいるかよ。






その日伊野尾に行けなくなったと連絡をし無理やり女の子の家に連れていかれた





ここで待っててと家の前で待たされ女の子は家の中に






『はぁー、』







ため息をついて壁に体を預けて座り込む




その時だった






「あのー、うちに何か、」






右側でよく聞いていた声が聞こえる






ぱっと振り向くとそこには






『か、さん、』




もう二度と会うことは無いと思っていた人の姿があった

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