家族ノカタチ

。 ページ4

お互い意地になって掛け合った




『はぁはぁはぁ、』




2人とも息が切れていた




有岡「き、今日は、ここまでだ、」




『早く出てけ』


そういうが、有岡は



有岡「やだねぇー。

てか、翔真ってよんでい？」



『好きに呼べば』




有岡「じゃ、俺のことは大ちゃんって呼んで」




『僕の勝手だ。指図すんな』




有岡「あーそういうタイプか。

てか、養子に取られるの何回目だよ。俺たちのところで6回目って聞いたけど」





『そーだよ。6回目』




有岡「まじかよ。なんでそんなに」




『知るか。養子に取られても本当の家族ってわけじゃないのに家族ごっこしてせいぜいなんだよ

本当の親でも兄弟でもないくせに気持ち悪い』




有岡「気持ち悪いかぁー。お前も大人の俺向かってよく言うよな」




『大人には見えないくらいの顔と性格だな』





有岡「お前、次お湯じゃなくて水かけてやる
。今回は俺の優しさでお湯だっただけだからな」




『だまれ。』




有岡「黙れってなんだよ！！」




『黙れって言ってんだよ。うるさい』




有岡「しょうまぁぁぁぁあ！！」




薮「うるさいっ！！！！！いつまで入ってんだよ！！！次詰まってんだよっ！！！！！」



『有岡のせいで怒られたじゃん。最悪』




有岡「なんだよ。俺のせいかよ」




なんて、もうこんな風に話せるようになった




有岡は悪いやつじゃないのかもな




脱衣所で灰色のパーカーに着替える



髪の毛から水が滴る





有岡「いこーぜ」





『お前一人で行けよ』





有岡「いいじゃんいいじゃん一緒行こーよー」





『はぁ、大人なのほんとに』




なんて言いながらリビングに戻る

。→←。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す