白熱のクィディッチ ページ7
「あらハリーったらどうしたのかしら……呪いは止めたはずだけど、顔色が悪いわ」
ハーマイオニーの呟きにAは視線を移したところでハリーが箒から転げ落ちてしまう。
「は、ハリー！」
ゆっくりと立ち上がったハリーは苦しげに手でお腹を押さえる。全員が息を呑んだ、ハリー・ポッターはどうしたんだと。
皆が注目する中、ハリーの体が上下した。
ぽんっと口から吐き出されたものは飛び跳ねるようにハリーの手の中に収まる。あれは──金色の、光。
「──スニッチを取ったぞ！！！」
グリフィンドールから大歓声が上がる。
ハーマイオニーとAは言葉にならない喜びを互いの身体を抱き締め合い分かち合った。
「あのハリー・ポッターがスニッチをキャッチ！！ 百五十点獲得！ ハリー・ポッターは本物だった！ デビュー戦で見事グリフィンドールに勝利をもたらしてくれたハリー・ポッターに大きな拍手をお願いします！！」
ジョーダンの言葉に「ハリーポッター！」と大歓声と拍手が上げられる。
照れくさそうに目を細めてにっこりと笑う、スニッチを掲げるハリーの姿はとても眩しかった。
「さぁこの会場のどこかにいる、ホグワーツの初恋を掻っ攫ったマドンナでグリフィンドールの勝利の女神、A・ヴィトグレーデに言います！ ハリー・ポッターは最高の男だと！ 我らがグリフィンドールは栄光を掴んだと！」
「「リー・ジョーダン！！」」
マクゴナガルとAの怒鳴り声が揃う。Aとマクゴナガル、スリザリン生以外の皆が大笑いした。
・
「A！」
廊下を歩いていたAを呼び止めたのはハリーだった。Aはにっこりして、ハリーに駆け寄る。
「初勝利おめでとう、ハリー！ 凄かったわね、感動したわ」
目を輝かせて微笑むAにハリーはつられたように笑った。
「箒から転げ落ちていたけれど、怪我は無いかしら？」
「あぁうん、大丈夫だよ」
話が一段落したことでハリーは表情を変えておずおずと切り出す。
「……あのさ今日、スネイプが僕に呪いをかけてたって知ってるだろ？」
その言葉に是とも否とも答えられなかった。ハリーに呪文をかけていたのはクィレルだと思っていてもハリーたちを危険な目に遭わせてしまうかもしれないと思えばスネイプには悪いが誤解を解こうとも思わなかった。
「でも、ハグリッドはスネイプとダンブルドアの信頼がどうのって言ったんだ。それとニコラス・フラメルのなんとかって……」
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
