白熱のクィディッチ ページ5
最上段にはしっかりロン、ハーマイオニー、ハグリッドたちがいた。グリフィンドール全体を巻き込んで前線で試合開始前から応援する塊に笑みが溢れる。
「あ、そろそろ始まるよ」
ホイッスルの音が高らかに鳴り響くと、選手たちがグラウンドへ入ってくる。
体格の良い選手の中に一際小さな男の子──ハリーを見つける。緊張した面持ちのハリーにAは歓声を送った。
ちらりとハリーがこちらを見た気がして、Aは微笑んみながらまた声援を送る。
「箒に乗って！」
試合開始の銀の笛が高らかに鳴った。
Aは双眼鏡を握りしめ、固唾を飲んでハリーたちに注目した。
「さて、クアッフルはたちまちグリフィンドールのアンジェリーナ・ジョンソンが取りました！ やった、よくやりました！ 彼女はなんてすばらしいチェイサーなことでしょうか！ その上、かなり魅力的であります！」
「ジョーダン！ ちゃんとしないなら……」
「わ、わかってますって、そんな怒らないでください。ちゃんとやりますから──」
マクゴナガルの怒れる声が入り、観客、主にグリフィンドールの席から笑いが漏れる。ダフネは二人のやり取りに吹き出し、セオドールも全くと呆れて笑う。
「───スニッチだ！！」
リー・ジョーダンが高らかに言った。
その途端、ハリーは猛スピードで急降下するが、同時にスリザリンのキャプテン、フリントも皮肉げに笑いハリーに向かって何かを叫びながらスニッチを追いかける。
その衝撃でハリーは弾き飛ばされたものの箒に捕まっていたが、グリフィンドールからは罵倒と抗議の声が飛ぶ。
「なっ！ ……んてことをするのよっ、ハリーを傷付けるなんて許せない！ 呪ってやる！！」
「恥を知りなさい！ 荒っぽいプレーって言い訳で片付けられると思っているの？！ グリーングラスの名があんたを許さないわよ！」
怒れる女子二人をセオドールは慌てて宥めるが効果は無い。
二人がしつこく顔を真っ赤にして審判席に抗議した甲斐もあってか、グリフィンドールがペナルティシュートをして点をとった。
それでもギリギリと二人は歯を食いしばってフリントを殺しにかかる眼差しで見つめている。
「お、落ち着いて二人共、フリントはいいから……ポッターを見なよ。何だか様子がおかしいんだ」
再び空を見上げ、ハリーに視線を向ける。彼の箒が完全に暴走しているようだった。ハリーは投げ出されないよう箒にしがみついていたが、暴れ馬のように箒は回転している。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
