白熱のクィディッチ ページ4
大広間で朝食を食べているとフレッドとジョージとすれ違いざまに絡まれた。
「わぁお、姫ったら今日は特に可愛いじゃないか！ とってもキュートで、クラクラしてきちゃうな！」
「あら嬉しいわね。どうもありがとう」
クィディッチということもあり多くの女子生徒のようにAもいつもと違う髪型をしていた。
白銀の髪を繊細に編み込んだハーフアップはAの儚げな雰囲気と妖精のような美貌を際立たせている。
おかげで多くの生徒の目を惹き付け釘付けにして止まなかった。
隣のダフネが満足げに対し、セオドールは不機嫌であった。
「姫はスリザリンなのに、あのハリーのために僕たちグリフィンドールを応援してくれるんだって聞いた……」
選手だというのに道草を食ってていいのだろうか、と半目になるAに双子は芝居がかった様子で続ける。
「ハリーだけじゃなくて、俺たちにも姫からエールを頂けますかな？」
騎士気取りの二人の手をAはそっと掴んだ。
「そんな風に頼まれなくても、二人のことも応援しているわ。頑張って」
二人はにっこりして柔らかな繊手に口付けを落とす。
その様子に多くの生徒が怒り心頭で勢いよく立ち上がり追い立てたのは当然のことでセオドールは汚いとばかりにAの手をナプキンでゴシゴシと強めに拭いた。
・
会場は既に大混雑であった。大衆にA、ダフネ、セオドールの三人は決心し、はぐれないように手と手を繋ぎ合った。
「……、……」
セオドールは自分の手にすっぽりと収まっている、Aの手を見つめてしまう。
「アー……ノットくん、気持ちはよぅくわかるけどハンサムが台無しになってるから我慢しなくてもいいのよ」
「お願いだからグリーングラス、黙ってくれないか」
「思ってることが手に取るようにわかるわ。Aの手は…」
「あぁもう、グリーングラス！」
Aは二人の会話に顔を上げる。眉を顰めた何やら難しい表情のセオドールと視線がかち合う。
「我慢するって何を？」
「………Aが、気にすることじゃないよ」
口許を緩ませるダフネを睨むセオドールは、煩悩を払うように被りを振ってから先陣を切って歩いた。
「あ、あそこ空いてるわ！」
見つけた席に座りAは持ってきた双眼鏡でクィディッチ競技場を見回す。
「ポッターを大統領に……って、ふふ、ロンたちったら」
ポッターを大統領に！と下げられた旗は日に当たって七色に光って目立つようになっていた。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
