君の声が一番の応援 ページ26
Aたちは医務室に連れ添っていた。目の前ではロン、ネビル、ドラコの三人が青痣の治療を受けている。
ハーマイオニーとダフネはため息を吐いて発端であるドラコとロンを睨んでいる。涙目のネビルは痛いのは当たり前です！ とマダム・ポンフリーからお叱りを受けていた。
「人を貶すのはいいけど自分が返り討ちに遭ってどうするのよ、馬鹿らしい」
不貞腐れたようにロンとネビルに、父上がなんちゃらと脅しにかけていたドラコを、Aは血を出していた彼の鼻にティッシュを突っ込みつつ、吐き捨てるように言う。
怒りと羞恥で真っ赤になったドラコはム、としたAの端正な顔を見上げた。
ハーマイオニーもダフネもその言葉に大きく頷き、その通りだと笑っていたロンをハーマイオニーは「シレンシオ」と小声で呪文をかけ脛を蹴った。
叫びたくても文句を言いたくても声も出せず、口をパクパクしてるだけのロンにダフネは小悪魔のようにくすくす笑う。
「何ずるんだ！ おぼえでおげよ！！」
「はいはい……でもねこうなったのは自業自得よ、少しは考えてから物を言いなさい。おバカさん」
ティッシュを詰められ鼻声になっても騒ぐドラコにAは背を向けた。
「それじゃあ、お大事に」
・
「ア！！ あの三人で忘れてたけど、そういえばノットくんはどこに行ったの？！ Aにキスするなんてとっ捕まえてぐちょんぐちょんにしてやるんだから──！」
「殺される！ って男子生徒が動く前に走っていったわよ」
ギリギリと歯を食いしばるダフネにハーマイオニーは答えた次の瞬間、恋バナを開始させた。
「それで？ 彼と付き合うの？」
「ハーマイオニー……な、何を言っているの？ 私たちはまだ十一歳よ？」
その言葉にダフネはつかさず口を開く。
「あら、恋に年齢の制限なんてないのよ！」
「そんなの──ふしだらじゃない！」
「十一歳でもボーイフレンドがいる子はいるわ」
Aは珍しく顔を赤くして被りを左右にブンブン振る。セオドールとソウイウ関係になるなんて考えることも出来ない！
「ノットくんはいつもAを見てたのよ」
気付かなかったのはあなただけ、と二人は笑う。
「恋は女の子を綺麗にする一番の魔法だってお母様は仰ってたわ」
ダフネは楽しそうに笑うと理想のタイプを語った。そんなダフネに問われてハーマイオニーは迷いつつも、興味津々と聞いてくれる二人の姿が嬉しくて理想のタイプという歴史人物の魅力を存分に話した。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
