君の声が一番の応援 ページ23
クィディッチ馬鹿と名高いグリフィンドールのキャプテン・オリバーに叩き起された選手たちがもそもそと朝食を食べていた。
「「俺たちの前で浮気だなんてあんまりじゃぁないか？！ Aー？！！」」
大広間にセドリックと並んで行くとウィーズリーの双子がクィディッチで鍛えた脚力でAに飛びついてきた。Aはちょっと、と眉を顰めながら二人の顔を押しのける。
「その歳でいたいけな俺たちを弄ぶなんて！」
「なんて女だ！」
「男を狂わす！」
「狂わされた男は数知れず！」
「「魔性の女だ！」」
双子はシクシクと泣く演技をしつつ体をくねらす。ちっとも可愛くもないし笑えないし、とにかく気まずくなるからやめて欲しい。
二人は微妙な顔で黙り込むAたちをからかうように交互に見た。
「セドリック、健闘を祈るわ」
Aが大きな溜め息を吐くと、セドリックは困ったように苦笑してハッフルパフの選手たちの元へ歩いていく。ニヤニヤとする双子はAの両肩にもたれかかって口を開いた。
「セドリックみたいなヤツがタイプ？」
「さあ……？ でも彼はいい人よ」
Aは小首を傾げながらもはっきりと言い切る。
「ご名答。セドリックはいいヤツさ、でも君にザンネンながら喰われてしまった……」
「私は恐ろしい怪物か何かかしら？」
眉を吊り上げて双子の間をくぐり抜ける。誤解だよA〜、と追いかけてくる声を無視して顔色の悪いハリーの隣に腰かけた。
「おはよう、ハリー。元気？」
「……あんまりさ、ほらウッドの期待が凄いんだ」
重いため息にAは苦笑を漏らす。プレッシャーに押し潰されそうになっているハリーの背中をAは優しくさすった。
「きっと大丈夫。どう結果が転んでも努力したことは変わりないわ」
全てを包み込む優しい言葉にハリーは小さく笑う。
・
Aはセオドールとダフネ、そしてハーマイオニーとロンと共に試合を観戦することになった。早めに移動したAたちは望み通り見やすい席を陣取ることが出来た。
「アイタッ！」
クィディッチの説明をしてくれていたロンから突然、悲鳴が聞こえて後ろを見た。
「ああ、ごめん。ウィーズリー、気がつかなかったよ」
思った通り、緑のローブ。彼はロンの反応にクラップとゴイルに向かってさぞ楽しそうに笑みを見せた。
ロンのことが大嫌いなのによくも飽きずにちょっかいをかけるものだ。Aはあきれて物も言えなかった。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
