誰も知らない、秘密のこと ページ19
一週間のクリスマス休暇明け。お土産やら大荷物を抱えた生徒でホグズミード駅は溢れ返っている。
休暇が終わり残念そうな、憂鬱な顔をしている生徒がのそりのそりと進んでいく中、その横をAは優雅に歩いていく。
「久しぶり、A！」
振り向くと寒さに頬を赤らめたダフネが駆け寄ってきていた。再会にひしと抱き合い微笑み合って、ホグワーツの門をくぐった。
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──────
「──A！」
休暇以来のホグワーツの食事に舌鼓を打っていると名前を呼ばれた。視線を向ければハリーが大広間の入口から駆け寄ってきていた。
スリザリンとグリフィンドールの組み合わせ──しかもA・ヴィトグレーデとハリー・ポッターということもあってあれだけ騒がしかった大広間はしんと静まり返った。
「久しぶりね、ハリー。元気にしてた？」
「アー……うん。そ、それよりも君に話したいことがあるんだけど、来てくれる？ とても大事な話なんだ」
気まずげなハリーにAは連れられて大広間を出た。当然どのテーブルでも話題はこのことで持ちきりで「まさか告白か！？」なんて話が飛び交っている。
そのときガチャンと音がした。皆の視線が男子生徒──険しい顔付きのドラコ・マルフォイに向かう。
「どぉしたの？ ドラコぉ？」
「………な、なんでもない」
床に落ちてしまったスプーンを拾うドラコの姿に近くにいたスリザリン生たちは口をあんぐりと開けてしまう。まさかあのマルフォイ家の子息が床に落ちたものを素直に拾うなんて。
「ドラコ、あなたがそんな汚くなったものを拾わなくてもいいのよ！！」
パンジーの言葉に頷いているが心あらずだった。
スリザリン生たちがどうしちゃったんだよ、と声をかけている中、ダフネはその姿に目を細める。まさかね、とオートミールを口に運んだが、そのまさかだったことはまだ誰も知らない話である。
・
「待って、私……入っていいの？」
「君ならいいんだ。来て」
太った婦人に戸惑うAに構わずハリーは合言葉を言う。あらスリザリン、と驚きつつ婦人は快く通してくれた。
「来たわねA！ あそこに隠されていたのは賢者の石だったのよ！」
「スネイプは、ニコラス・フラメルが作った賢者の石を狙ってるんだ！」
「絶対に止めないと！」
ハーマイオニーの頭脳があるなら突き止められるとわかっていたが予想以上だった。Aはスネイプを思い出したが彼らの話を否定はしなかった。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
