素敵なクリスマス ページ13
翌朝目を覚ますと、クリスマスツリーの足元に置かれた溢れんばかりのプレゼントの山が目に入った。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人組からダフネとセオドール、しかもなぜかロンのお母さん、それと聖28一族の面々からもプレゼントが送られてきた。
「わぁ！」
ロンのお母さんからの包みを一番にあけた。中には緑色のセーターとホームメイドのファッジが出てきた。
Aは嬉しくてセーターを抱きしめてからいそいそとそれを頭から被る。
続いてハリーとロンからのプレゼントを開けた。真面目な君へと始まる手紙と共に同封された羽根ペンと羊皮紙、あと蛙チョコににっこりと笑う。
またロンから『Aは友達だって言ったら張り切っちゃってさ、ママが君にダサいセーター贈ってたらゴメンな！』と書いてあったが、ロンが自分のことを“友達”だと胸を張って言ってくれたこと、ロンのお母さんの真心の籠ったプレゼントが本当に嬉しかった。
次にハーマイオニーとダフネとセオドールのプレゼントを開ける。
ハーマイオニーからは糖蜜パイの大きな箱だ。ハーマイオニーはやっぱりわかってる！ 甘い匂いは幸せでAは目を伏せた。
それからダフネからは保湿リップとハンドクリームが、セオドールからはアンゴラ生地のふわふわな手袋に、緑で名前の刺繍が施されている。
寒さに気をつけて！と体調を気遣う二人の同様の優しい手紙にくすりと笑う。
プレゼントは本当に山のようだった。次々と開けていると、差出人不明のプレゼントがあった。
『Aへ
おちび、メリークリスマス。
そうね母さんは元気よ、あんたも元気でね。
愛を込めて』
差出人不明は不明だがこれじゃあ誰からの手紙かわかってしまう。
母親の相変わらずの天然に目を細めて、真っ白な包みからクマのぬいぐるみを取り出す。Aは込み上げる想いを呑み込んだ代わりにぬいぐるみを力いっぱい抱き締めた。
クマを膝の上に起きながらまたプレゼントを開封していると、緑の包みに深緑のリボンがされたプレゼントがあった。既視感を覚えて開けてみると中から緑のリボンのバレッタが入ってあった。
差出人は──
「……ドラコ、マルフォイ」
Aはバレッタを見つめていたら、少しだけ胸にちりっと痛みが走った。
・
ふと時計に目をやった。十七時四十五分。長い夜になりそうだ、そうAは考えながら鏡に映る自分を睨みつけているとイーサの声が聞こえた。
Aはゆっくりと立ち上がり自室を出た。
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つき(プロフ) - くらげさん» 楽しんでもらえてとっても嬉しいです！！優勝杯のシーン、共感して貰えて何よりです……スリザリン強火オタクの叫びを受け止めてくれてありがとうございます！！ 性格がキツめな夢主ちゃんのことを好きだとは……感謝です！ ドラコとの絡み、私も楽しみです〜 (10月15日 13時) (
レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - くらげさん» コメントありがとうございますっ！書籍化希望だなんて嬉しいです〜これからも楽しんで読んでもられるように頑張って続き書いて行きますね〜！ (10月15日 13時) (レス) id: cbccae9c94 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 真剣に書籍化希望です笑 素敵な作品をありがとうございます。これから続き、読みに行って参ります！ (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 随所笑えるシーンがあって、とても楽しかったです。優勝杯のシーン、かわいそうだな…と思っていたので納得です！主人公ちゃんがとても好きで、ドラコとの絡みがますます楽しみです。 (10月15日 5時) (レス) id: 354ea7a522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月24日 11時
