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いざ、魔法学校へ ページ13

一方、ハリーとロンは遅いAを心配していた。


「ローブに着替えるだけでこんなに時間がかかるもんかなぁ……Aは優しいから友達だってアイツと握手してたけどさもしかして食われたんじゃないか?」

「そんなことないと思うけど……案外気が合ってると思うよ? 二人とも賢そうだし、」


えー!とオーバーに驚くロンにハリーは苦笑いした。


「帰ってきたら、Aがあの子みたいになったらどうしよう!」


と、ロンが震えたそのとき、コンパートメントの扉が大きく開いた。


ズカズカと断りも無く偉そうな態度で入ってきたのは大柄な体格の二人の男の子を横に従えた、ブロンドの髪をオールバックにした端麗な顔立ちの男の子だった。

一人がハリーの前に立ちはだかると、毅然と口を開く。


「このコンパートメントにはハリー・ポッターがいるって、汽車の中じゃその話で持ち切りなんだけど……君なのか?」


僕のことだよ、とハリーは何だか偉そうな彼を見上げた。


「ふぅん……仲良くしようポッターくん。僕はドラコ、ドラコ・マルフォイだ」


その名を聞き、ロンはプッと吹き出す。
ロンに悪気がなかったが、ドラコは馬鹿にされたとばかりに鋭く睨みつけた。


「僕の名前がそんなにおかしいか? フン、君が誰かは聞く必要もないね。赤毛に、そばかす、それにそのお下がりのヨレヨレなローブ。父上の言ってた通りだ、君、ウィーズリーの家の子だろう?」


不愉快そうに眉を寄せるロンに構うことなく、ドラコは再びハリーへ向き直る。


「ポッターくん、そのうち家柄のいい魔法族とそうでないのがわかってくるよ。君も、付き合う友達は選んだ方がいいさ。その辺のことは僕が教えてあげよう」


ハリーに握手を求める。ロンはハリーがその手を握るんじゃないかと不安げに見つめていた。


「………間違ったのかどうかを見分けるのは自分でも出来ると思う。友達ぐらい自分で選べるさ。どうも、親切様」


顔を真っ赤にして震え上がるドラコにハリーはツンと顔を背ける。
ロンは元気を取り戻し、ニヤッと笑った。


「ポッターくん。僕ならもう少し気をつけるがね、もう少し礼儀を心得ないと君の両親と同じ道を辿ることになるぞ。

君の両親も何が自分の身のためになるか知らなかったようだ。ウィーズリー家やハグリッドみたいな下等な連中と一緒にいると君も同類になるだろうよ」

「──失礼。取り込み中かしら?」


透き通った声に一斉に振り向いた。

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設定タグ:ハリーポッター , ドラコ・マルフォイ , 賢者の石   
作品ジャンル:恋愛
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つき(プロフ) - あさん» そのように認めてくださって感謝します。あんな形ではありましたが別サイトに私の小説を読んでくれている人がいると知れて嬉しかったです。今後このようなことがないよう気をつけていただければと思います。これからもご愛読いただけると嬉しいです (2月8日 18時) (レス) id: 7cdc86589a (このIDを非表示/違反報告)
- 先程別サイトの方を消させていただきました。勝手な無断転載をしてしまったことを深く反省しています。本当に申し訳ありません。 (2月8日 18時) (レス) @page21 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つき | 作成日時:2023年8月14日 9時

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