グレイス=フィールドの最年長 (ページ9)

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8話ページ9

Aside

次の日

イザベラ「紹介するわ、新しい妹キャロルよそしてシスター・クローネママのお手伝いに来てもらったの」

エマ「お……大人…？」

レイ「それに赤ん坊が来るのもいつもより早い」

『動きは読まれてるみたいね』

その後いつも通りテストがあり、いつも通り自由時間となった

でもいつも通りでは無いのが、シスター・クローネがいること

ノーマン「くそっ！考えればわかったのに…！」

レイ「けどわかっても防ぎようはなかったろ」

ノーマン「防げたとかそういうことじゃない…ママはヒントをぶら下げていた……あのママを超えなければ脱獄はないんだ」

『そうね、でも今はとりあえず喜びましょ、新しい情報源が入ってきたってね』

エマ「…タダでは負けない」

レイ「あぁ、最後に勝つのは俺たちだ」

ベビーベッドはママの部屋に9台

1～2歳の最年少9人がママとともに寝起きしてる

そのママの部屋で毎晩最年少の着替えや入浴の手伝いが許されるのは

なぜか年長の女子のみ

ギルダ「…なんだか久しぶりだねA姉」

『しばらく寝込んでたのもあるからね』

今日の私のミッションはエマに「見つけさせる」

キャロルから

発信器の手がかりを…

・

入浴の終わった子達の体を拭き、パジャマに着替えさせ、あやす

その最中もエマとギルダはなんだか浮かない顔をしている

エマはともかくギルダまで…？どうしたんだろう

ギルダ「エマ、あやすの上手いよね…」

『そうだね、もうキャロルが懐いてる』

ギルダ「ねぇエマ…私ね…エマに聞きたいことがあるの、あの日…あの夜…っ」

すると突然キャロルを寝かせ耳の裏を触るエマ……

…気づいた、のね

ギルダ「あれ？何それ？虫刺され？」

エマ「これは……病気の検査のために採血した後だって昔…ママが…」

そう言って耳の裏をコリっと触るとばっと私の方へ振り返る

『あってるわ』ﾎﾞｿｯ

そう言って頷く私

良かった

私のその日のミッション、エマに発信器を見つけさせる事はクリアしたみたい