グレイス=フィールドの最年長 (ページ31)

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30話ページ31

Aside

拝啓ママ...今GFはどうなっているのでしょうか

私は今、迷子になりました

『うーん...私耳いいはずなんだけどな.....みんなの声も音も聞こえない』

ていうかこの地面...根っこというかツルというか...うねうねしてるね、かなり

『そういえばミネルヴァさんの本のウーゴ冒険記にも似たようなうねうね登場してた気がする.....あ、違うあれ蛇だ』

私はいったいどこまで行ってるんだろう...逆にこれ戻ってる？なんで皆いないのよ〜

『みんな〜どこ〜』

バキッ

突然かなり離れたところから何かが割れた音がした

『え、何！？追手？』

そこへ静かに向かうと何故か下からレイ達が出てきていた

『なんで下から？』

レイ「A姉！！」

アンナ「Aお姉ちゃん！！どこ行ってたの！？」

『いや、あなた達こそどこに.....』

突然視界がレイでいっぱいになった。私は今レイに抱きしめられているんだ

そう理解するのに時間はかからなかった

『レイ...身長伸びた？』

レイ「今それじゃねぇだろ！心配したんだぞ！ただでさえ弱っちいA姉がいないから！てかなんでここにいるんだ！」

『質問がいっぱい...えっと迷ったのよ！てか弱っちくない！突然みんながいなくなるんだもん！！迷ってたらいつの間にかこんなとこにいて戻ろうとした途端に割れた音聞こえたの！！』

レイ「俺達はアルヴァピネラの蛇の洞窟に入ってたんだ！」

『そんなこと知るわけないじゃない！』

ギルダ「A姉って意外と方向音痴だったのね」

『違うわよ！突然皆が消えるから焦って.....』

突然何か音が聞こえる、急に真顔になる私に焦る妹たち...なんか...何かが来る

『レイ、エマ』

エマ「うん.....」

レイ「何か来る」

バキッ

ナット「げ...」

『走って！！』

ドオオン！！という音と共に野生の鬼が現れた

ナット「何だアレ何だアレ何だアレ」

アリシア「来てる？」

クリスティ「ダメ、振り返っちゃダメ」

トーマ「でも！！！ちょっと...うゔわぁあっ！！」

『怖いなら振り返らないで！走りなさい！』