グレイス=フィールドの最年長 (ページ29)

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28話ページ29

Aside

やった...逃げれた

私達は自由なんだ

でも、ゴールじゃない.....私たちが食料なことには変わらない

ドン「見ろ！」

見るとそこには綺麗な朝日が上りかけていた

エマ「最初の朝だ」

2046年1月15日

グレイス=フィールド農園より

16名脱走

外に出てみるとハウスでは絶対に見ないおおきな木がたくさんあった

ドン「でっけぇ...」

『原生林かしら？でも本では見たことない』

エマ「足元気をつけて」

かなり逃げる速度が落ちてきたわね...無理もないか、眠気に疲れ...私もちょっと、疲れが溜まっている

『エマ、そろそろ』

エマ「うん、みんな！ちょっと休もう朝ごはんにしよう」

近くの木の下にいい感じの空洞があったのでそこに入り皆は休憩をとる

ギルダ「一度に食べすぎちゃダメよ、持ってきた食料と水はなるべく長く持たせましょ」

クリスティ「A姉、エマ一緒に食べないの？」

エマ「うん、私はここで周りを見張ってるから、安心してみんなと食べといで」

クリスティ「はーい」

『私はエマが見張る反対側を見張ろうかな』

エマ「え、ダメだよ危ない！それに今日の薬も飲んでないでしょ？ほら、離れて鬼が来たら大変じゃない！」

『大袈裟ね、私は最年長よ？弟や妹達を守るのは当然のことだしエマにばかり負担をかける訳には行かない、ね？』

エマ「うっ...何かあったらすぐに言ってね」

そう伝えるとエマは渋々了承してくれた

私は家の外ですらあまり出なかった。だからこそこの空間...この外のこの空間にすごくワクワクしてる

『とりあえずもう追手がいるかもしれないし少し戻ってみましょう...追手を見つけれたらすぐに知らせなくちゃ』