21話 ページ22
Aside
今日の医務室はひとりじゃない、エマがいる
『そろそろ寝よっか』
エマ「ねぇ、結局教えてくれなかったねA姉がなんで秘密を知ってるのか」
『ん〜じゃあ教えてあげる。エマだけの秘密ね』
エマ「本当！？」
『内緒にしててね...私は幼児期健忘が完全に起こらなかった訳じゃないけど1歳ぐらいからの記憶があるの』
エマ「え、え？そうなの？」
『そして1歳のある日、鬼や飼育者達がバタバタと忙しくなっていた日があるの...当時はよく分からなかったけれど武器を持っていたから、おそらく脱獄したとこがあったみたい』
エマ「え...13年前に、脱獄者がいたの？」
『多分よ？それに1歳の頃なんてほとんど覚えていないものそれからこのプラントに来た。このプラントに来てから3年後ぐらいに今のママ、イザベラが来たの』
エマ「前のママは？」
『...恐らくだけど、ママの上司になったんだと思う』
エマ「上司？」
『それはこの本で知ったのよ』
そう言ってとある本を見せる
エマ「なにこれ、Be quiet？」
『静かにという意味ね、この本に全てが書かれていてそれに気がついたから今の私がいる』
エマ「そうなの...見せてもらってもいい？」
『まだダメよ、この本を見てから私はこの農園の仕組みを知り、ママ候補になった。けれど心臓が弱くてチップを入れられなかったから今まで生きてる』
エマ「A姉は崖の上へ行ったことあるって言ってたよね、なんで教えてくれないの？」
『教えたらダメなんだ.....私があまりあなたたちの作戦を立てる時に居ないのはいるとママが気づくからよ』
エマ「あ、そっか...ママ候補.....ねぇ、敵じゃないよね？」
『...当たり前じゃない』
そう言って私達は布団へ入りノーマンの脱獄を祈りながら、寝た
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作者名：空白ニダ | 作成日時：2023年4月2日 22時
