グレイス=フィールドの最年長 (ページ23)

今日:5 hit、昨日:15 hit、合計:4,185 hit

22話ページ23

Aside

簡潔に言うとノーマンの脱走は失敗した。

そして今は医務室

エマ「.....え.....塀の向こうって、崖？」

レイ「...A姉は知ってたんだろ！知っててノーマンを崖に行かせたんだろ！なんで...なんで言わなかった！！」

『.....言ったら何か変わった？それに言ったとして、その対策をとったとしたらママが気づく...崖へ行ったのは私以外にいないから』

ノーマン「...とても、飛び降りられる高さではなかった。塀に沿って端まで行ってみたんだ。塀は二股に分かれていてちょうど60度ずつ」

説明をしているとフィルがノーマンを呼びに来た

『時間ね.....』

ノーマン「そうだ、これ返すよ」

そう言ってノーマンはレイに発信器を無効化できる機械を返す

レイ「お前...最初から戻るつもりだったんだな」

ノーマン「崖のことはA姉さんから既に教えてもらってた。だから今回は下見.....ごめん、嘘ついた.....あとは頼んだよ脱獄を成功させて」

そういうと私達を抱きしめるノーマン

ああ、今生きているのに死んでしまうかもしれない...いや、死んでしまう

ノーマン「今までありがとう、それじゃ」

今回も見送ることしかできない

そう思っているとエマが駆けつけノーマンを抱きしめた

左手には装置、右足を叩きつけて引きつけるつもりだ

だがノーマンがそれを阻止し、2人して床に倒れ込む

『ちょ、エマ...ノーマン』

ノーマン「今君がすべきことはこれじゃない！！」

エマ「うるさい！いやだ行かせない！！」

イザベラ「.....」

ママがエマを睨みつける

イザベラ「落ち着きなさい、寂しいのはわかるけどお転婆がすぎるわ」

私はノーマンとアイコンタクトをとる

ノーマン「(後、頼んだ)」

『(任せて)』