2話 ページ3
ＮＯside
ドン「げっ何コレ既にほぼ全滅じゃん」
ナット「ハハハ…ノーマン鬼だとこうなるよ」
『残りはエマ1人…ねぇ、何分持つと思う？』
レイ「…10分かな」
『あら、10分持ちこたえたら新記録じゃない』
・
レイ「で」
エマ「また捕まっちゃった〜〜〜っ」
『ラスト1人で10分持ちこたえたのよ、新記録よ！エマ』
エマ「くやし〜〜〜なんで！？なんでノーマンあんなに強いの？」
『……』
エマ「私かけっこじゃ負けたことないのに鬼ごっこじゃ勝てたことないよ！」
レイ「……問題、現状ノーマンにあってエマにないものなーんだ？」
エマ「え！？いっぱいありすぎて…」
レイ「戦略、だろ？A姉」
『え？えぇそうね、確かに単純な身体能力ならエマの方が上よ？』
レイ「でもノーマンは頭が強い、ハンパない…そしてこれは鬼ごっこ、まさに戦略を競う遊びなんだよ」
『標的がどう動くか、鬼がどう攻めてくるか…状況を観察・分析し常に敵の策を読んで利用する思考が必要になってくるのよ、例えるなら……そうね〜身体をフルに使ったチェスみたいなものね』
エマ「……鬼ごっこが？」
レイ「少なくともこいつがやってんのはそういう遊び」
ノーマン「それが鬼ごっこの面白さでしょ？」
レイ「な？だから強いんだよ」
エマ「…じゃあ、レイとA姉にもあるんだ、戦略ってヤツが」
ノーマン「あるどころかレイとA姉さんは僕なんかよりずっと策士だよ」
レイ「おい、買いかぶんな」
『私も…体力無いし鬼ごっこなんかしたことないし』
エマ「ん〜敵の策を読む…か…」
・
ナット「やっぱ違ぇなあの4人は」
ギルダ「あのレベルが一度に3人…それに年上で15歳がこの施設にいる、ハウス史上初だって」
ナット「勉強も運動も異様に飛び抜けてるもんな」
ギルダ「そうね……中でも断トツの頭脳を持つ天才ノーマン、その天才と唯一互角に渡り合える博識で知恵者のレイ、抜群の運動神経と驚異的学習能力で常に他3人に追随するエマ、そしてそして…その3人の姉、雑学に長け皆の心を読めるハウスの心理学者A姉」
ナット「…何食ったらああなるんだよ！」
ギルダ「食べてる物は同じ、神経系の出来が違うんだわ」
フィル「シンケーケー？」
ドン「要するにバケモンなんだよ施設が生んたバケモン！だが、常人には常人の戦い方がある。見てな！」
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作者名：空白ニダ | 作成日時：2023年4月2日 22時
