26話 ページ27
Aside
クリスティ「あっ来た。エマ!」
エマ「おまたせ、みんな」
『よし、全員揃ったね、さぁ逃げるわよ!塀まで走りましょう!』
ドン「おう!」
すぐに私たちは塀まで走る。この場を抜けないと安心はできない
レイ「おいドン...どういうことだ?こいつら全員知ってんのか!?ハウスの正体も、逃げることも」
ドン「おう」
レイ「!なんで...」
『話したんだよ、私とエマで協力して』
ドン「残りのやつらは2ヶ月かけて少しずつ引き入れた」
そして私達は塀の前まで来ることが出来た。何だか、ノーマンに背中を任せている気分だ
エマ「私とドンでまず上る。その後皆を引き上げる」
ドン「おう、みんな!訓練通りやりゃ大丈夫だ!」
『全員無事に逃げきるよ』
レイはびっくりした顔をしている。そりゃそうね、全員って言っておきながら4歳以下が居ないんだもの
『4歳以下がいない...って顔してるね』
レイ「ああ、まさか.....」
エマ「4歳以下は今はここに残すことにした。でも絶対諦めない、私達は2年以内に必ず戻る。そしてその時こそフィル達とほか4つのプラント全ての子供達を連れて出る!!」
フィル.....大丈夫かな、でもフィルだからこそ大丈夫、私は...私達はただ、信じればいい
すると突然大きな警報音が鳴り響く
『通報...思ったより早いわね』
レイ「どうする!?まだ橋まで全然遠いぞ」
エマ「問題ない、元々橋へ向かうつもりはない」
レイ「!?」
フフフ...レイってば驚いてばかり、面白い
エマ「ここから対岸に渡る」
最初の一人が渡れればいいの
ドンがまず渡り合図を出すと次はトーマとラニが対岸までのロープの本数を増やしドンが対岸で結ぶ
次々と渡っていく弟たち、普通はできないって?でも私達は積み重ねてきた。準備と訓練を
私でも...ママ候補で皆の敵だった私でも、心臓が弱い私でも逃げれるんだ。ありがとうノーマン
ノーマン「諦めなくていいんだよ」
『!?』
ノーマンの声がした
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作者名:空白ニダ | 作成日時:2023年4月2日 22時