25話 ページ26
イザベラside
いよいよ明日レイの出荷
もう12年？ようやく12年？
満期出荷なんて何年ぶりかしら.....それもティファリで捧げる▇▇の御膳
絶対にしくじれない
この2ヶ月、レイもエマも本当に何もしていない...ドンとギルダも見た限りでは大した動きはできていない、Aももうあの子達に加担してない
あの子達に打つ手は無い、明日さえ越えれば.....いいえ...だからこそそれまで気を抜けないわ、今夜は夜通し起きていよう
念の為見廻りも...
エマ「レーーーーイ！！！」
突如としてエマの悲鳴が聞こえた。場所はおそらく食堂
この臭い
エマ「レイ！！レイ！！！」
イザベラ「レ...イ...？エマ！」
エマ「ママ.....助けて...！レイが.....レイが中に！！」
焦ったようなエマこれは...罠？火事を.....起こして逃げる.....
いや違う
この臭い
あの動揺
発信器！！反応がある...！！
策でも罠でもないレイが中にいる。燃えている
なんてこと...これは報復、あの子自分に火をつけたんだ自分を出荷させないために！
イザベラ「チッ」
ぬかった！！まさか最後にこんな形で抵抗してくるなんて...！どうする！？明日の出荷は！？ティファリ.....今摘めるのは私のプラントだけ、しくじれない
火を消す！！レイは捨てられない
消化器だ！！それに他の子達の安全も確保しないと.....玄関を開けなくては
ギルダ「ママ！！」
『何があったの！？』
イザベラ「A！ギルダ！みんなを外へ！私の部屋の子達もお願い！」
「『はいっ！』」
せめて、せめて脳だけでも
エマ「レイ.....」
駄目だ全然消えない...どんどん火が強くなる。なぜ散水器が作動しないの！？レイの仕業！？消化器ではダメだ消火栓を開ける...！他の子達がみんな逃げきれたか点呼もしないと.....
イザベラ「エマ！あなたも早く逃げなさいこのままではあなたまで」
...いない？発信器で確認するが近くにいる.....まさか.....エマまで煙に...！？
イザベラ「エマ！！.....エマ？」
なにこれ、耳？.....あの子、いやエマだけじゃない
イザベラ「あの子達何履いてた？」
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作者名：空白ニダ | 作成日時：2023年4月2日 22時
