銀魂【原作沿い】万事屋日和３

第六十一訓 −1 ページ23

【みみずにおしっこかけると腫れるよ】


星｢神楽ちゃ〜ん！どこいったァァ?!
お父さんはここだよォォォ!!｣

次々とエイリアンを倒していく星海坊主さん、

さすが...！だけど一向に減らず、むしろ増えているように感じる。

先を走った星海坊主さんが曲がり角で何か
見つけた。

目の前のエイリアンを真っ二つに斬って向かうと

『あ！』

バカ皇子！！とそのじいがうずくまっていた。

星｢知り合いか？｣

『いえ全く』

他人のフリして視線をそらすと床に神楽ちゃんの
傘が...。

『星海坊主さんこの傘...』

と傘を拾って見せると星海坊主さんは
じいの胸ぐらを掴んで叫んだ。

星｢神楽を見たのか!!｣

じ｢わしゃしらんぞ わしゃ悪くない｣

絶対何か知ってる...

星海坊主さんが言い争う2人の間の壁を思い切り
殴ると、2人はびくっと肩を揺らす。

じ｢わしらを助けて化け物に...｣

バカ皇子の指さした先には...

『神楽ちゃ...!!』

倒れてる神楽ちゃんに慌てて駆け寄る。

ひどい出血...！止血しないと...！

急いで着物の袖を破いて傷口に当てる。

星｢助けてもらっておいて 俺の娘が弱っていくの...
だまって見てたのかってきいてんだよ｣

怒りに満ちた瞳で、星海坊主さんが傘を抜くと...

神｢パピーダメヨ せっかく私助けたのに｣

神楽ちゃん！よかった...!!

うっすら目を開けて傘の先端を握る神楽ちゃん。

星｢神楽！｣

『神楽ちゃん！』

神楽ちゃんは息を荒くして星海坊主さんに
とつとつと話し始めた。

言葉を失っていると背後にいたバカ皇子が
叫び、見上げると目の前に巨大なエイリアン。

口を開いて勢いよく向かってくる。

私は2人の前に立ち刀を握った。

けど敵は既に目の前。

覚悟を決めた時 、何かに足を払われ尻餅を
ついてしまった。

すぐに顔をあげると...

『星海坊主さん!!』

星海坊主の腕が...！

星｢ぐぅぅぅ...｣

腕を抑えて苦しむ星海坊主さんの傍に向かおうと
した時、

星｢神楽ァァァ!!｣

振り返ると神楽ちゃんがエイリアンに
捕まっていた。

神楽ちゃんが喰われそうになったその時。

ゴパッ

あれは...！

『銀時！！』

定春に乗った銀時が体内を突き破って
出てきた。

銀時が伸ばした手は神楽ちゃんに届かなかった...

けど銀時は諦めずエイリアンにしがみつく。

それを見た星海坊主さんも飛んでしがみつき

銀時と言い争いを始めた。

...てか今そんな事してる場合じゃないから!!

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