銀魂【原作沿い】万事屋日和３

第五十三訓 −1 ページ12

【煩悩が鐘で消えるかァァ己で制御しろ己で】


『な〜んでここなの？』

あれから着いた先は あは〜ん♡ って
効果音がお似合いな あは〜ん♡なホテルの一室。

『ジャンプ買うならコンビニでしょーが』

なんでお高いラブホテル？

銀｢それはねAちゃん。ジャンプ買うだけじゃ
ないからだよ｣

『.......』

おい記憶失ってくれねーかなこの変態。

銀｢じゃあジャンプ買ってくるから。
...逃げんなよ｣

『帰ってくんなよ』

そう言って銀時はジャンプを買いに部屋を出た。

さて...逃げるか。

荷物を持って部屋から出る。

幸いカードキーは2枚のうち1枚こっちが
持ってるし。

ホテルの外に出る時は警戒するよ。

銀時がまだいるかもしれないからね！

だけどスクーターが無いからもう行ったんだろう。
どんだけジャンプ読みたかったのさ...。

歩いていくと

『...事故？』

川の近くの塀が破損してた。

しかも川にはトラックが水没してるし...こりゃ
大惨事の予感が...。

辺りを見回すと遠くの方に倒れてる人がいた！

慌てて駆け寄ったら、1人は前髪で顔が隠れてて
よく見えないけど...もう1人は...

『...』

帰ろう。これは私に何のメリットもない。
すでにサラサラヘアですからね。

とこっそりその場を立ち去ろうとしたら

『...ぅ...』

ガシッと足首を掴まれた。

恐る恐る下を見てみると血だらけの悪魔...
いや銀時が...

銀｢...お嬢さん...？君は目の前に血だらけの
人がいても無視しちゃうんですか？｣

『あ、あー！ごめんなさい足元が暗くて！』

...最悪だ。

『え〜と、そこの忍者のコスプレしてる人も
大丈夫ですか〜？』

小声で呼びかけるとその人はムクっと
起き上がって

全｢あ〜あ。ムダに体力使っちまったな｣

そう言ってヒョイと塀の上に飛び乗った。

...コスプレっていうか...本物...？まじ？
サ、サインもらわんと！

なんてアセアセしてたらいつの間にか
いなくなってた。

はぁ...とため息をついた時、隣から
ものすごい視線が...。

『.......』 ダラダラと流れる汗。

銀｢...看病...してくれるよなぁ...？｣

『よ、喜んで...』

−2→←−2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す