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第三十一訓 −1 ページ15

【親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ】


ちゅ…ちゅ…

何度も降ってくるキスの雨。

いつもは暖かいはずなのに今日のそれは
冷たかった。

きっとそれは…銀時じゃないから。

『んん、や…離…』

高「離さねェよ…やっと見つけたんだ」

抵抗しても敵わずされるがまま...

『は、や、だ…っ、』

高「ククッ…その顔、そそるぜ…
もっと、俺に…俺だけに…!」

ちゅう、と吸い付くようにキスをする晋助。

『ん、やァ…んふ‼』

口内で暴れまわる生温かいソレは私のソレを
捕らえて離さない。

『ふあ…ん、は…ふ』

「はっ…、そろそろか」

そう言うと晋助は懐から小さなビンを取り出して
口に含んだ。

だけど飲み込まずそのまま唇を重ね流し込まれる。

『んくッ…、』

出そうとしたがしかしそれは晋助の手によってかなわなかった。

私が飲んだのを確認すると晋助は手を離した。

『な、にこ…れ』

何だか力が抜けていく...それに少し熱い。

高「ただの薬だ…まぁ最初力が抜け…身体が熱く
なってくると思うがな。その頃にはお前が俺に
ねだってるだろうぜ…クク」

晋助はそう言ってどこかへ行った。
ズズズと背中から滑り落ちる。

『な、意識が…っ、あ、花火…』

始まったんだ…銀時と見たかったな...

本当にこのまま連れて行かれるの?
銀時と…離れたくないのに…?

『...銀時...』

コテッと私は意識を手放した。




夢を見てる。ふわふわした夢。
銀時と、小太郎と晋助が笑いあってる夢…

ここは…松下村塾…?

松「A、どうしたのですか?」

これは…松陽先生…?

松「どうしたのですか?A…」


銀「A…A!」

『⁉』

ここは…あれ、なんで私…

銀「しっかりしろ、高杉か…?」

銀時...なんで知って…?銀時に揺られながら
ボーとしてたけど

『…うわあァアぁ!!』

慌てて銀時から離れる。

銀「おい、お前…それはねェんじゃねぇの?
さすがに傷つくわ銀さん」

『ちがっ…違うの!』

銀時に触れられた肩が熱くジンジンしてる。

まさか晋助に飲まされた薬って…!!

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レモーン(プロフ) - アンズさん» ありがとうございます!とても嬉しいです! (2017年11月30日 19時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ - なんだこれ!めっちゃくちゃ面白いです!!続き楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2017年7月21日 21時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
レモーン - ねねさん» ありがとうございます!嬉しい限りです! (2017年6月11日 1時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 更新楽しみに待ってます。 (2016年11月17日 1時) (レス) id: 6d758f6f41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモーン | 作成日時:2016年9月4日 2時

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