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「初めまして、」




と緊張しながら挨拶したものの目の前にいる大貴くんのお母さんは目をキラキラさせながらこう遮った




大ママ「あなたがAちゃん?かわいい!爽子ちゃんが言ってた通りだわ!」




そう言いよく来たねと暖かく迎えてくれた。




大貴「そう。彼女の三崎Aちゃん。同じ営業部で俺が指導者してる。」




知ってる知ってると言いながら相槌を打つお母さん。




大貴くんに似て笑顔が素敵で目がそっくりだった。




そしてまた鼻と口元がそっくりなのがお父さん。




大パパ「よく来たね。爽子ちゃんの話を聞く限り大貴には勿体無いぐらいだって。」




「いえ!そんなことはありません、私でいいのかなって今でも信じられないぐらいです、」




隣をちらっと見ると嬉しそうに下を向いて鼻をスンっと擦っていた。




嬉しい時の仕草だよね。




大貴「で、本題なんだけど。」




コホン、と咳払いをする大貴くんは正座をして背筋をピンと伸ばした。




釣られて私も背筋が伸びる。




大貴「Aと結婚しようと思ってます。近いうちにAの両親にも挨拶に行こうと思ってる。」




大パパ「そうか。生涯をもって幸せにしなさい。」




私も生半可な気持ちでここにいるわけじゃない。




ちゃんとご両親にどれだけ大貴くんのことが好きかわかってもらうために言葉にして伝えなきゃ。




「あの、私大貴くんと出会ってから毎日が楽しくて本当に幸せです。優しくて暖かくて気遣いができて。会社でも上司から評価されている大貴くんに仕事を教えてもらえて、隣のデスクからいつも見守ってもらってます。人としても大貴くんのことを尊敬しています。なんの取り柄もないわたしですが今後ともよろしくお願いします。」




一気に話しすぎたかな、と少し下を向いたところで
バンっ!とドアが開き、どの話から聞いていたのか
さぁちゃんがズカズカ走ってきて抱きついてきた。
(※さぁちゃん=成海爽子 以後、爽子と表示)




爽子「Aちゃん!立派だよ!大貴じゃなくて私と結婚しよう!」




大貴「はぁ?おま、やめろよ!俺のAだぞ!つか、いつからいたんだよ!」




横から腕を引っ張りがばっと抱きつく大貴くん




ちゃんと言えた安堵感から涙がこぼれてきて




爽子「ほらー、泣いてるよ?嫌なんだよね大貴のことね」




「ふふ、さぁちゃんのとこ行こうかな、」



なんだよぉ〜と言いながらその場にいるみんなが笑顔だった




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いく(プロフ) - 楽しいお話、ありがとうございます。新作も楽しみにしてます! (2019年10月8日 20時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 最後までキュンキュンがとまりませんでした!先輩と後輩お疲れ様でした!新作待ってます! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
あすみー(プロフ) - すごく面白くて何回も読んじゃいます。この作品大好きになりました。これからも頑張ってください!!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: 070699b59e (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます!パパママ編もこちらで読みたいです! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 725a6d5822 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - わかりました!ありがとうございます! (2019年8月6日 20時) (レス) id: 87395c27ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:naa | 作成日時:2019年5月31日 12時

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