幼児化炭治郎と柱たち (ページ2)

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弐（プロローグ）ページ2

黙った柱達を前に、しのぶはにこりと笑った。
「では、炭治郎くんは安全のために蝶屋敷で療養しますから。心配しないでくださいね？私が！わぁたぁしぃが！つきっきりで診ますから！」
「おい待て。胡蝶。」
「し、しのぶちゃん！あんまりよぅ！」
「なんだと！？地味だぞ！」
「…噛まれたいか、胡蝶？」
「…殺す。」
「あぁん！？ふざけてんのかてめぇ！」
皆からの非難に、しのぶが耳を塞ぎ屋敷に戻ろうとする。
そうはさせまい、と数人の柱が彼女の前に立ちふさがった。
「…どいてくださいません？」
「いや。」
「すまない。無理だ。」
「さぁ行け、鏑丸。」
全力で邪魔をする柱を見て、しのぶは呆れたように息を吐いた。
「…はぁ。分かりましたよ、分かりました！炭治郎君のことは１日ごとに交代で面倒を見ましょう！柱八人全員です！これでいいでしょう！」
しのぶの提案を聞いた七人はうむ、と頷く。
その様子を見たしのぶは眉間によっていたしわをより深くし、ため息混じりにこう言った。
「炭治郎くんは歩けますし、走れます。自由に連れ出してもらっていいですが…。一つだけ、覚えておいてくださいね。彼は、今………」
しのぶの言葉を聞いた七人は、一瞬黙るとしばらくしてから深く頷いた。
「まかせておけ。」
「大丈夫。」
「鏑丸も、分かったな？」
「分かったわ、しのぶちゃん！」
そうして、幼児炭治郎のお世話が柱による交代制で始まるのであるーーーーー！