狭い世界の外【進撃の巨人】 (ページ24)

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トロスト区攻防戦ページ24

私達にとって初めての大きな戦いだ。隣でユミルが自分に巻き付いていた包帯をはずしていた。

アニ「もういいの？」

ユミル「ん？おお。だって再生能力あるしな。なおったよ」

と、ニヒルな笑いを浮かべた

「声でかい！！」ｶﾞﾝｯ

ユミル「いてっ！何すんだよ！」

と、子供のようなやり取りをしている私達に上官が近くにきた。敬礼をして向かい合う

上官「ミカサ・アッカーマンとロキはいるか？」

と、大声で呼び掛ける

私とミカサは黙って手を挙げると

上官「お前らは前線だ」

と、いい放った

ミカサは何か不満があるのか必死に訴えている

私は、アニ達を見た

アニは目で行ってきなといい、ユミルはヒラヒラと手を降っている。後からきたライナーはコクッと頷き、同じく後からきたベルトルトは小さな声で
「頑張って」
と言った
ライナー達とはあれ以来深く関わることになった

私は
「死なないでね」

と、皆に言うと、ユミルが

ユミル「はぁ？死ぬ？私達がか？自分の心配しろ。て言うかコイツとか絶対死ぬわけないだろ！？」

と、アニを指差しケラケラと笑い転げた。
アニは頭にきたらしく、ユミルの腹を思いきり蹴りあげた。

アニ「アンタも死にぞこないだから死にそうにないね」

と、鼻をならし背を向けた。そんなアニをライナーがなだめ、

ユミル「テ…テメェ、このやろう。覚えてろ。いつか絶対…」
と、うずくまりブツブツ文句を言ってるユミルの背中をベルトルトが
「今のは君が悪い」
といい、さすっていた。

私は笑って

「大丈夫そうだね」

と、言ってガスをふかし上官とミカサの後を追った。