ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ36)

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第135話ページ36

クラス替えして数日が経った

新しいクラスにも少しずつ慣れてきたものの
一緒のクラスだった涼太くんとなっちゃんが居ないのは
やっぱり寂しくて休み時間に遊びに行ったりしていた

クラスの女の子とも話をするけど
やっぱり安心する翔太くんが居ると、つい女の子よりも翔太くんに声をかけてしまう

まだ私達が幼馴染みと知らない人は、コソコソと何かを話している
さすがの私も何回か経験すれば慣れてきてしまった

ただ、前と少し違うのは翔太くんと話す時は深澤くんも一緒に居るということ
あの件があってから、なるべく意識しないようにと2人だけで会話をしないようにしている

翔太くんの気持ちは嬉しかったけど
幼馴染みとして見てきたから意識したことなかった
さすがにキスされたら意識しないわけがない

このことは、涼太くんにもなっちゃんにも話していない

涼太くんに話せば3人で一緒に居ることが出来なくなるかもしれないし、どう思われるか分からない

なっちゃんに話したら交際を進められそうだから

だから、気にしていたら残り少ない学校生活が一緒に過ごせなくなるから私はなかったことにしようとしていた

深「Aちゃん、今日も舘さんの教室に行っていたよね？」

『うん。涼太くんが来て良いよって言ってくれるから行ってるけど、やっぱり行きすぎかな？』

深「自覚はあるんだ」

『迷惑かな？』

深「いや、舘さんはそう思わないよ」

『そっか。良かった』

涼太くんは優しいから言わないだけかもしれないけど
深澤くんが言うんだから大丈夫かな

深「あのさ、なべとキスしたんでしょ？」

『なっ！何で知ってるの！？』

深「なべから聞いた。良かった～。Aちゃんの中でなかったことにして記憶消してるんじゃないかと思ってた」

なかったことにしようとしてたのバレてる

深「このこと誰にも話しないんじゃない？」

『...うん』

深「やっぱりね。何でも話せても、さすがにこのことは舘さんには言いづらいよね」

深澤くんにはお見通しなんだな

『実はなっちゃんにも言ってなくて...』

深「うんうん。分かる。橋本さんって男女の友情、あんまり信じそうなタイプじゃないからね」

そう
特になっちゃんは、私と涼太くんの中で何かあるたびにお似合いだよと言う
そんな、なっちゃんにこのことを伝えたらと思うと大変なことになりそう

深「2人には相談出来ないでしょ？俺、話聞くよ。なべからも聞いてるし」

翔太くんから何を聞いてるんだろう？