第51話 ページ3
鍛刀部屋に来た私達
今、この本丸に居る太刀は
燭台切光忠と、山伏国広だけ
なんとしても、太刀を顕現しなくては
『お願いします』
「いや、神社じゃないんだから」
言われてみれば確かに
『でも、願いを込めれば来るかもしれないよ？』
「願いか...」
『今度、やってごらん？』
「ま、気が向いたらね」
加州と話していたら眩しい光が照らし出される
これは、もしかしたら、もしかするかもしれない
そこに現れたのは
[三日月宗近。打ち除けが多い故、三日月と呼ばれる。よろしく頼む]
「み、三日月宗近...」
「太刀が欲しいって言っていたけど...」
嘘！？
天下五剣の三日月宗近！？
「ん？そなたが俺の新しい主か。よろしく頼む」
『これが、て、天下五剣...』
「ちょっと！A！しっかりして！」
「ダメだ。Aは顕現した俺達の顔を見た時、一度は放心する」
「放心？」
「顔が良くてビックリしているらしいよ」
「そうか、顔が良いか。はっはっは」
「はぁ...こっちは暢気すぎる」
「ちょっと！Aってば！」
はっ！あまりの美しさに見惚れてしまっていた
『す、すみません！私、この本丸の審神者、櫻木Aと申します』
「そう堅くならんで良い。仲良くしよう」
三日月宗近が手を差した
天下五剣と握手か
恐れ多いな
『よ、よろしくお願いします』
差し出されてを握ると優しく微笑む天下五剣、三日月宗近
眩しい！
『わ、私のことはAって呼んで下さい』
「良いのか？」
『親しみやすいように、みんなにもそう呼んで貰っているので』
「あい、わかった」
よし！少しずつ話せるようになってきたかも！
『とりあえず、この本丸の案内を＿＿』
「あっ！三日月さん！」
「おぉ。今剣ではないか。久しいな」
そうか。三日月宗近と今剣は同じ三条だったけ
『今剣、三日月宗近にこの本丸の案内をしてくる？』
「はい！もちろんです！」
笑顔で返事をする今剣
相変わらず可愛いな...
『じゃあ、よろしくね』
「はい！いきましょう！三日月さん！」
「うむ」
同じ三条仲間であるならば、今剣は岩融を待っている
早く顕現させてあげたいな
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2020年9月22日 20時
