第52話 ページ4
夕食の時に、みんなに三日月宗近を紹介した
三日月宗近は、すぐに打ち解けたようでみんなと仲良く話している
またこの本丸も賑やかになるだろうな
「三日月」
[山姥切、どうした？]
「あんたは明日、Aの近侍だ。これを渡しておく」
[これは何だ？]
「長谷部の作った"主、お世話係ノート"だ」
[主、お世話係ノート？]
「俺達が何をしなくてはならないかが書いている。あとは、主の変化など気になることを書くものだ」
[なるほど]
「頼んだ」
[うむ]
主、お世話係ノートって、もうちょっとネーミングセンスを...
いや、長谷部が作ってくれたんだ
文句を言ってはいけないよね
って、明日、三日月宗近が近侍ということは
私はあの眩しく綺麗な顔を持つ、天下五剣三日月宗近と1日一緒に居るということ！？
心臓持つのだろうか...
次の日がやってきた
『ね、眠れなかった...』
刀剣男士だということには変わりない
だけど、天下五剣となると緊張する
そうだ！化粧とか身だしなみをしっかりとしよう！
さすがに、このままではまずい！
「主ー、入るよー？」
『あっ！加州！』
「何、慌ててるの？」
『天下五剣、三日月宗近が来るんだよ！？さすがに、こんな姿で1日一緒だなんて失礼かなって！』
「それでメイク道具を放り出してるんだ」
『うん！』
「...そのままでも十分なのに」
『そうだ！加州！手伝ってくれない？』
「は？何で俺が」
『もう時間ないの！お願い！』
「はぁ...しょうがないな」
自分でやるより加州に任せた方が早いし上手い
現世の芸能人のメイク担当に負けてないだろう
「よし！完成！」
『ありがとう！加州！』
「今度、新しいマニキュア買ってよね」
『代償だね！わかった』
「じゃあ、俺行くから」
『ありがとう〜』
「はぁ...何やってるんだろ俺。あんな姿、他の奴に見せたくないって」
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2020年9月22日 20時
