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親戚のおばさんは、私が兄さんを亡くした時に体調を崩して、精神的に参っていたことを知っている人の一人だ。
それで何故か遠い親戚の私をたびたび訪ねてくるようになった。
おばさんにも娘と息子がいるはずなのに、何故か私を気に入っていたみたいだった。
「ねえAちゃん、桜ヶ丘高校に行きたいんでしょ」
多分おじいちゃんが話したんだろう。
おばさんはやけにニコニコとして話してくれた。
「私の家から桜ヶ丘高校は自転車で10分なの。Aちゃんが良ければ、高校に通う間は家にいない？」
たしかに通学時間は短い方が楽だろうし、メリットいっぱいの魅力的な提案だった。
でも、万次郎はどうなるの？
万次郎と離れてしまえば、双子の呪いと言えるあの変わった束縛や独占欲もなくなるだろうけど
私は兄さんの代わりに私を抱きしめて慰めてくれる万次郎がいなくなったらそれはとても辛いだろう。
「考えさせてください」
「じっくり考えてちょうだい」
こんな会話があって、私は万次郎に行きたい高校を聞いたけれど万次郎は地元の高校に行きたいらしい。
おばさんの家に二人で居候させてもらうなんて、少々迷惑な理想があったけれどそうはいかなそうだった。
「どうしたらいいんだろ」
桜ヶ丘高校には行きたい。
これでも勉強は頑張ってるし、学年でも成績は上位をキープしてる。
兄さんが住んでいたこの家で過ごすことが、少しでも長く続けばいいと思っていた私からしたら断然ココに残りたいが、私だって馬鹿じゃない。
そんな想いをずっと持っていられるほど夢みがちでもない。
万次郎に言ったらきっと止められてしまうけど、私はおばさんの家に高校生の間は住まわせてもらうことを決めた。
兄さんの仏壇の前で、兄さんにこのことを話した。
「私たち高校生になったら離れ離れになるんだ。兄さん、私頑張るから応援してね？」
そう言ったら、亡くなったはずの兄さんが頭を撫でて「がんばれ」って応援してくれているような気がした。
兄さんのおかげで万次郎がいなくても私は頑張れるって気がしたんだ。
___________
芭流覇羅との抗争が決まった。
芭流覇羅にいる一虎は兄貴を殺した奴で、俺は誰よりも兄貴の死を悲しんだAがこの抗争にいるべきだと感じた。
だから声をかけるつもりだったけど、帰ってAを探すとAは兄さんの仏壇の前でこう言っていた
「私たち高校生になったら離れ離れになるんだ。兄さん、私頑張るから応援してね？」
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悪者(プロフ) - 朔太郎さん» コメントありがとうございます！ジ○リ作品をそのまま入れるのはまずいと思いチイと千冬の神探しになりました！笑っていただけて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2021年5月25日 18時) (
レス) id: 7f9fad3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
朔太郎(プロフ) - あのっ…すみませんっ…チイと千冬の神探しにど壺にはまってしまいましたwwww←続き楽しみにしてます！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 9b9aee33d1 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - フェルさん» フェルさん....！！！コメントありがとうございます！！フェルさんの作品読まさせてもらってます！！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2021年5月24日 18時) (レス) id: 7f9fad3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
フェル(プロフ) - ヤバイです、もう本当にやばいです、性癖ドンピシャすぎて飛びました、、、陰ながら応援させていただきます。無理のないよう更新頑張ってください！！ (2021年5月24日 18時) (レス) id: edf6dca0eb (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年5月9日 16時
