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「はあ？委員会なんてなんで入ったんだよ」
万次郎に委員会に入ったことを報告したら一気に不機嫌になってしまった。
なんたって委員会は男女一人ずつで、クラスに二人で入るもの。
もちろん私にも一緒に委員会の仕事をしてくれる男子がいるというわけで、万次郎は拗ねるとかふてるとかじゃなくて怒っている。
「何委員会」
「保健」
「相手誰。もう一人の保健委員」
「七島君」
「ホントに信じらんねえ。Aそういうの進んでやる奴じゃなかっただろ？なんでいきなりそういうことするの」
思わず口を噤んでしまう。私が委員会に入った理由は、誰かに慕われるような人間になりたかったなんてそんな下らない理由だからだ。
万次郎と私の違いはまさに「慕われているかそうでないか」だと私はそう思っている。
兄さんが亡くなる前からもそのことで悩んでいた。
万次郎の周りにいる人はみんな万次郎の事を尊敬していて、万次郎の意向に背くようなことをしなかった。
天上天下唯我独尊で喧嘩の強い万次郎は東京卍會の総長にふさわしいんだろうな、なんて片割れの私でも納得させられてしまう。
一方私は本の虫で、何をするにも今一つ。勉強だけは頑張って来たけれど、勉強で友達は作れなかった。
そんな過去を振り返って、一歩前に進もうとしたんだ。
私はどうしても開いた溝を埋めようとするこの行動を間違いだなんて思いたくはなかった。
だから初めて万次郎にこういった
「万次郎には分かんないよ」
「は？」
万次郎は低い声でそういう。怖かったけど、私は万次郎の操り人形じゃない。
双子だから私の事は何でも分かっている風に言うけれど、実際そうではない。
「私が私のやりたいことやって何が悪いの」
珍しく私が反論したからだろう、万次郎は怒って机を叩いた。
「俺に確認とるぐらいできただろ」
「何で確認をとる必要があるの？」
「そんなの双子だから当たり前だろ」
そう言うと怒っている万次郎は突然私に抱き着いてきた。
本当に突然の行動に驚いてしまったけれど、少し静かで悲しそうな声で
「俺はAが心配なの」
なんていうから、万次郎が私が委員会に入ったことに反対していることなんて忘れて抱きしめ返してしまう。
「私がお姉ちゃんなのに」
「そんなの関係ねーよ。たった数時間早く生まれただけ。もっと俺に甘えてよ」
なんだか私はだんだんダメな方向に進んでいっている気がしてならなかった。
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悪者(プロフ) - 朔太郎さん» コメントありがとうございます！ジ○リ作品をそのまま入れるのはまずいと思いチイと千冬の神探しになりました！笑っていただけて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2021年5月25日 18時) (
レス) id: 7f9fad3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
朔太郎(プロフ) - あのっ…すみませんっ…チイと千冬の神探しにど壺にはまってしまいましたwwww←続き楽しみにしてます！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 9b9aee33d1 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - フェルさん» フェルさん....！！！コメントありがとうございます！！フェルさんの作品読まさせてもらってます！！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2021年5月24日 18時) (レス) id: 7f9fad3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
フェル(プロフ) - ヤバイです、もう本当にやばいです、性癖ドンピシャすぎて飛びました、、、陰ながら応援させていただきます。無理のないよう更新頑張ってください！！ (2021年5月24日 18時) (レス) id: edf6dca0eb (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年5月9日 16時
