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*
Aside


結局、一次試験も二次試験もその他の試験も全部ギタラクルさんと一緒に行動して、

これまでの試験は無事に終えた。ザックリ感想を言うと「疲れた」の一言。

念能力が使える分、ハンデがあって楽だったけど、

それでも侮れない人材がゴロゴロいたから疲れた。


「お疲れみたいだね」


ピクリとも表情を変えないギタラクルさん。

一方私はげっそりしてる。最後の試験をさっさと終えて帰りたい。


「帰ったらすぐに寝ます。たっっぷり睡眠をとって、

そのあとおじいちゃんにハンターになったって報告します。」

「ここから家まで、遠くない?」

「バスと電車とタクシーをふんだんに使って帰るんで、大丈夫です」

「あそ。それよりも最後の試験、放送で一人一人呼び出されてるみたいだけど、

最後は何の試験なんだろうね。」


そういえば。ボーッとしていて今気づいたけど、ちょくちょく放送が入っていた。

最後の試験。ここまで人数を絞ったならば、きっとそう。

眠たい私はギタラクルさんと話していたら「365番」と放送が入ったので、

さっさとネテロさんのところに向かった。


ドアをノックして「失礼します」と部屋に入ると、

ネテロさんにイスにかけるようにいわれた。

言われる通り、私がイスにかけると、ネテロさんは「うーん」。

資料を見て唸った。


「お前さんは念能力が使えるらしいな。そこでじゃが、

どのようなものか教えてはくれんか?」


はやく、帰りたい…。


「全然良いですよ」


私は気だるくそう返事して、ネテロさんの腕を触った。

ネテロさんはそれに首を傾げたけれど、私は単純な命令で「右手を上げて」といった。

するとその途端、ネテロさんは自分の変化に気付いた。

ネテロさんは私のいった通りの行動をとったんだ。


「ほう。触った相手を操る能力か…!」

「はい。「操り人形(マリオネット)」というものです。

パワー系の能力じゃないけれど、操れる人数のキャパもないし、

触れば物や機械にもなんでも使えるし、私は非力なので凄い助かってます。

命令に限度はないですし、死んでっていったら、何ら方法使って自分で死にますし。」


そういうとネテロさんは苦笑いする。


「それは恐ろしい。お主には触られたら最後じゃのう」

「いいえ、私は殺しも暴力も反対派ですし。少なくとも危険な使い方はしませんよ。」

「それは安心じゃ。して、その「操り人形(マリオネット)」は死んだ人間には有効かい?」

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豚バラ - 読んでみたらメッチャ面白い!読んでてワクワクします! (2019年12月13日 21時) (レス) id: 61753fbb81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卣秦 | 作成日時:2019年11月20日 0時

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