最後のプレゼント ページ10
私をスッとみる彼は
ふにゃっと笑顔をみてる
その笑顔がはがゆいよ
"宝物"をぎゅっと握りしめた
「来てくれてありがとう、は？^^」
「あ、ありがとう。先輩。笑」
合格〜なんてはにかむもんだから
私はわざと苦笑いしといた
「そういえばさ」
鼻の下を指でかきながら
珍しく恥ずかしそうに下をむく彼
思わず首をかしげた
「さっきから名前でよんでるの気づいてる？"マネージャー"じゃなくて、Aって..」
まんまるな目をして
先輩は不安そうに私をみつめてくる
気づいてないわけないじゃん。
マネージャーって呼ばれる事しかなくなって、私は悲しかったんだよ。なんて言えるわけなくてさ。
ただただ頷く私
安心したように笑顔を見せる彼
「もう先輩とも呼ばなくてもいいよ、だって。うん。」
もどかしそうに言うもんだから
どうすればいいか分からなくなっちゃうよ
「そんなこと言われても..」
気持ちが溢れそうで怖かった
今にも泣きそうな私に優しく
「...それ見てごらん？」
と囁いた
正直意味がわからなかった
先輩が絆創膏のシールを剥がす動作をしてみせるから、それ通りにゆっくり剥がしてみた
シールを剥がすとそこには
『 ス キ 』
の文字
「え...」
思わず口を抑えた
急に
目頭が熱くなった
「私もです、オッパ」
涙でぐちゃぐちゃになった顔で
両手を広げる彼に抱きついた
わたしを優しく抱きしめる手は大人びて感じた
「貰ってすぐに絆創膏使わないから..僕はてっきり使ったと思ってたのに。笑」
なんておどけて見せる彼の胸の音が
私にまで聞こえる
「いつからこんな泣き虫になったの？」
優しく頭を撫でてくれる
「さっき、オッパって呼んだの気づいた？」
涙を拭いながら聞くと
「気づくにきまってるよ？」って。
顔が真っ赤になっていくのが
自分でもわかったんだ。
「オッパはわたしの..」
「初恋の人？」
数秒見つめあった後
可笑しくなってプッと吹き出す
「今日から恋人なんだから、受け取ってくれる？^^」
ゆっくりと立ち上がった彼は
わたしの額に優しくキスをおとした
「今回は僕が貰っちゃったね？Aが最高のプレゼントだから^^」
私の先輩は
最後のプレゼントは
最初で最後の恋でした。
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まかろん(プロフ) - ﾇﾅさん» 少し変わったお話ですが！リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました！ (2014年6月28日 2時) (
レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます（＾＿＾）！グクのお話無事完結しました！ (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾇﾅ - ｼﾞﾐﾝちゃんのﾇﾅ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます！ (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます！ (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2014年6月11日 11時
