君との出会い ページ5
「キャーー先輩ー!」
「こっち向いてーー!」
....
校庭に張られたフェンスから
女たちが顔をへばりつけて手を振ってくる
お願いだから静かに
サッカーさせてくれないかな...
彼女たちに適当に手を振っても
更に大きな声をだすのはわかっている
「おーい、テヒョン!ボール行ったぞ!」
足元をボールが転がっていく
平謝りしてボールを追いかける
足でボールを止めたとき、ふと思った
"今日はAがいない"
いつもならAが
ボールをひろってくれるから...
「そういえばさ、マネージャーは??」
部活の時にAがいないことなんて
今まで一度もなかったんだ
「補習みたいだけど。」
あーそうなんだ。
しょうがない奴
3年生になるって時
僕らサッカー部にとって大切な試合があった。
みんな本気で練習したくて
毎日部活をがんばっていた
けど、
周りの人が騒がしい
サッカーを見にきた人なんていない
みんな選手目当て。
マネージャーだった子は
その時ひとつ上の先輩の
ユニフォームやボトルまで盗んで
辞めさせられたりする事件が起きた
その時は女なんて所詮って
どこかでおもってたんだ。
気疲れと体調の面で
疲れがピークに達したとき
重い足取りで保健室に行ったあの時
今でも忘れないよ
部活でも保健室のミン先生と
カウンセラーのソンア先生には
お世話になっていた事もあり
個人的にも仲がよかった
「テヒョンくんどうした?」
ドアをガラガラと音をたてて閉める僕の顔は
疲れきっていたらしい。笑
「そこ座って^^」
「ありがとうございます。笑」
なんだか落ち着く空間
黄色い声援が聞こえないこの部屋は
その時の僕にとっては新鮮だったのかもしれない
それに加えて暖かいお茶を出してくれるから余計だ。笑
来年はキャプテンになるという事もあり
マネージャーを探すよう言われてた僕
ここにきて
やらないといけないことが次々頭をよぎった
受験生でもらあるのに。
リラックスしたかった
「ねえ先生、一回叫んでいい?笑」
大声出してスッキリしたい気分だった
「また今度にして?いま、そこのベッドで休んでいる子がいるから^^」
え?僕以外に人がいるの?
静まりかえったその部屋で
そっと僕が近づいたベッドには
小さく華奢で 日の光をあびながら
静かに眠る 一人の女の子がいたんだ
あの日
君はまだ転校してきたばかりだったね
あの時が思えば最初の出会いかな
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まかろん(プロフ) - ヌナさん» 少し変わったお話ですが!リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます(^_^)!グクのお話無事完結しました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ - ジミンちゃんのヌナ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます! (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます! (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まかろん | 作成日時:2014年6月11日 11時