狂いそうだ ページ8
Aと出会った頃の印象は
"おもしろい子"
だった。
先生から少しだけ話は聞いた
「あまり人と接するのが上手ではないのよ^^」
あ〜だから...か
僕の頭のなかは
君でいっぱいだったんだと思う
少し会議があるからと出ていった先生
静まりかえる部屋
グランドからかすかに声が聞こえるくらいで
この時、大嫌いな『女』というものが
同じ部屋に居るのにも関わらず
部屋を出ようなんて考えすら出てこなかった僕は
本当どうかしてたのかもね
だって君は僕の苦手な『女』なのに...
なぜか嫌じゃない
気づけばベッド横の椅子に腰かけていた
「ほんと..白いな...」
透き通るような肌
長い...まつげ
小さな身体
初めてだなーこんなに間近で女の人見たの。
こんなに綺麗なものだっけ...
「..なんかじろじろ見ちゃってごめんね」
静かに寝息をたてる君
目にかかりそうな前髪をよけてあげた
ハッとし、慌てて手を引っ込めると
君は恥ずかしそうに口をギュッとつむったんだ
思わず僕まで口元が緩む
おっかしいな、気が狂う
あの時は
自分を落ち着かすように僕も目をつぶった
__
視線を感じて
夢うつつの中、右目だけ開けた
うっすら見えるのは
僕の事を見つめる君だったよ
見られるのってこんなに緊張する事だったっけな
今度はゆっくり両目を開けると
案の定一瞬で顔を逸らされた
けど何事も無かったように膝を曲げ抱え込むように座る君がたまらなくてさ。
必死に感情を押さえたのを覚えている
「もう少し僕寝てるね」
初めてついた嘘
それはなんだか心地よい嘘
そう想い目を閉じたのに
「...あり..がとう」
なんて言うから。
目を閉じてるわけいかないじゃないか
君は僕の目を真っ直ぐみて
確かにその時
微笑んだ
今までに見たことのない
けがれのない澄んだ瞳...
この時なのかな。僕は君の事が..。
「目..あわせてくれた」
心の声が漏れた
恥ずかしそうにまた目を逸らした君
顔を真っ赤にしてうつ向く君
そしてまた、にこりと僕を見て笑う君
「ねえお名前は?」
「イ•Aです、お..名前は?」
「キム•テヒョン^^」
僕に初めてできた女友達
そして僕の
遅すぎた 初恋
*続く
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まかろん(プロフ) - ヌナさん» 少し変わったお話ですが!リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます(^_^)!グクのお話無事完結しました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ - ジミンちゃんのヌナ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます! (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます! (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まかろん | 作成日時:2014年6月11日 11時