25 ページ26
「エペル。お前また訛ってるぞ」
「ア」
エペル、と呼ばれた俺よりも小さい男の子がそこには立っていた。目がぱっちり開いていて、肌はどこかのお姫様を思わせるくらい、見るからにスベスベとしていた。
「……今のはナシにして。
えっと、監督生サンは熱が出ている……と思う」
首、熱いし。
そう言って自分の首に手を当ててみるが、あまり違いがわからない。
「そりゃ、自分じゃわからねーだろ。
首触るな…………………うわ、ホントだあっつい」
「いや〜すまんすまん、まじか。
確かに鼻水は出ていたけど、そこまでとは」
「監督生、保健室には……」
「いや別にいらないよ。さっきも言った通り、次は座学だs」
次は座学だし。
そう言おうとした時、机が割れそうなくらいにバキッと音がした。近くにエペル？が立っているから、多分エペルがやったのだろう。
「な……な……」
「どうしたの、エペルさn」
「なーに馬鹿なこと言ってんのけ！！」
おめーさ自分だけが自分を心配していると思っでないべや！？ア゛？
「ﾋｯ」
先日の、いつぞやの双子を思わせるその言葉に、思わず背中を縮こませてしまう。
それを見かねたように、エースやデュースはエペルを宥めた。
「あー、あー、エペル？ お前の気持ちはたしかに分かるけど、ほら監督生の顔見てみろよ」
「年相応の顔だな」
「……二人は一言が余計すぎる」
ごめーんと舌を出しながら謝るエースに、あまり悪びれた様子は見れなかった。
「とりあえず、監督生サンは保健室行きなよ」
「え、あ、うん」
「あとで寮長達とお見舞い行く……から」
ごめん、今なんて？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2022年8月17日 0時) (
レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます！私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです！これからも頑張りますー！ (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します！前からこのお話は読ませて頂いております！！最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください！応援してます！ (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます！あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります！ (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました！笑 これからも更新楽しみにしてます！ (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：筆跡 | 作成日時：2022年1月13日 7時
