15話 ページ16
橙side
夕飯のあとはお風呂入ってすぐ寝た
もう淳太くんはすぐ寝た
ほんとにすぐ寝た
やっぱり疲れてたんやん。
俺は横でゆっくりと目を閉じた
俺は最後まで楽しく生きたいから照史とおる
って言葉が今になってまたジンときた
少しだけ泣いたかも
のんびり起きた俺ら
｢今日学校行くよな？｣
黄｢うん、｣
｢学校久々やな。｣
黄｢行くのめんどくさいけどなぁ笑｣
たしかに学校からは少し距離がある
淳太くんには自転車キツイかな？笑
パッと冷凍ご飯をあっためてふりかけをかけた
インスタントの味噌汁もつくった
これが朝食
学校に誰もおらんかったらなんもしようがないよな
なんなら学校中暴れ回ってみようか
｢淳太くんいくでー！｣
黄｢よし、行こっか｣
2人で自転車に乗り家を飛び出す
大体が平坦な道やから大丈夫やんな
後ろから着いてくる淳太くんの影を確認する
だんだん遠くなってる？おっそ！！
｢淳太くん早よー！｣
黄｢待って遠い…早い…｣
｢平坦なんやから我慢し｣
ちょっとキツめに喝を入れる
そして自転車に乗り移動すること約15分
だーれの影もない学校に到着した
｢職員室にもおらんかなー？｣
黄｢行ってみよっかな｣
｢失礼します…｣
開けるとそこは先生たちが全然いなかった
もう職員室やないな
横を見るとたくさんの鍵が。
遊んでみよ
｢どこの部屋がいい？
プール、美術室、音楽室｣
黄｢えー、どうしよ。｣
｢全部取ってくか｣
黄｢ワルやん
、でもまぁいいか。｣
盗んでからまず美術室に行った
｢お絵描きしよーやー｣
黄｢えー、俺下手｣
｢じゃあ俺淳太くんの似顔絵描く、そこ座ってー｣
いかにも本格的な絵画セットを美術準備室から持ってきて、組み立てた
黄｢ちょっと…まって、｣
｢ん？｣
黄｢そんな見られたらはずい｣
｢しゃーないやん、耐えてや｣
黄｢えー、｣
2人だけの美術室では話をしなかった
俺は結構真面目に描いてるから話すことは難しかったけど、
淳太くんの顔の赤さは消えなかった
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
