クリーム色の音色 ページ22
るぅとside
____一緒に動画を撮りませんか？
そう、連絡が来たのがつい先日。
相手はAちゃんだ。
自分から積極的にそういうことを言う人じゃないから、正直驚いたけど、滅多にできることでもないから嬉しくて、すぐに肯定の旨を書いた返信をした。
公式では、一応性別非公開だけど、イラストが男性。
だけれど、僕達の中で唯一の女性であるAちゃんは、ずっと僕の憧れでもあった。
歌が上手。
あまりみんなの前ではやらないけど、楽器も弾ける。
動画編集やMIXもできる。
もちろん、作詞・作曲だって。
多くの才能を持つAちゃんは、それでも驕ることなく、みんなに対して謙虚で、優しい。
桃里くんの彼女さんだけど、メンバーみんな彼女のことが大好きなのは、見ていれば分かる。もちろん、僕も。
「瑠衣くん？」
「ん？どうしました？」
「いや、ぼぉっとしてたから…何かあった？」
心配そうに優しく聞いてくれる彼女に、いけない、と笑顔でなんでもない、と返せば。
納得はしてなさそうだけど、そっか、と返してくれた。
「何かあったら言ってね？」
「ふふ、ありがとうございます。そうだ、コラボ何やります？」
「んー…どうしようか？誘ったの僕だけど、なんも考えてないや…るぅと君何かやりたいことない？」
「なら、一緒に曲作りませんか？」
ずっとやってみたかった。きっと、とても凄いものが作れる予感がしてたから。
「曲かぁ…うん、いいね！めっちゃ凄いの作っちゃおう！」
にこり、と笑って了承してくれたのあ君に、やった、と思わずガッツポーズすれば。
可愛い、と頭を優しく撫でてくれて。
「子供扱いしないでくださいよ」
「ふふ、るぅと君は弟みたいな存在だからなー」
___僕にとっても、私にとっても大切だよ。
その言葉が嬉しくて。でも少し恥ずかしくて。
「じ、じゃあどんな感じの曲がいいかな？」
「ふふ、どうしよっか。思いっきりかっこいい系とか、台詞入れてみたりとかする？」
曲のことに話題を誘導すれば。
小さく笑って、話題に乗ってくれる。
きっといい曲が作れる。
そう、確信しながら一緒に作業をしていった。
クリーム色の音色
(完成した曲は)
(カッコよくて、可愛くて)
(どこか儚い)
(そんな、曲だった)
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風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します！ (2019年10月12日 9時) (
レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風雅 | 作成日時：2019年10月2日 16時
