男装少女は秘密主義 (ページ29)

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勧誘ページ29

貴方「それにしてもここどこだろう？」

蜜柑「多分どっかの港の倉庫やろうな
　潮のにおいがするし……」

スミレ「出口は二つ片方は荷物で塞がれているわ
外の様子も調べようとしたんだけどアリスが
はたらかなくて……」

棗「おいバカ…その耳についてんのなんだよ」

蜜柑「あ……」←通信用イヤマフラー

私達はそれを使って何とか学園と連絡をとった
鳴海のあわてようはすごかったけど、何とか指示をしてもらった。

鳴海「二つ重要なことがある。
１つは自分のアリスを明かさないこと
もうひとつは何があっても玲音の声を聞いちゃダメだ
もし聞いてしまったら……」

玲音「成程…これ通信機だったんだ
そんなヘロヘロの体で紫堂の結界を揺らすなんて
やっぱただ者じゃないな」

ナルからの指示を受けているときに
通信機をとられてしまった。

いつのまにかレオが近くまで来ていたのだ。

玲音「…お久しぶりです。ナル先輩
かわいい生徒さん勝手にお借りしちゃってすみません
まぁ返す日なんてきませんけどね」

鳴海「玲音お前何で反アリス組織なんかに…」

玲音「驚きました？でも僕の方こそ驚きですよ
貴方ほどの人が何故学園の犬になんてなったのか
さてと」

玲音が通信機をほおりなげた
そして、僕らを見下ろしながらニヤリと笑う。

部下「縛り直しますか？」

玲音「いい。紫堂ここだけ結界を緩めろ
縄で縛られてなくても抵抗できないことを
教えてあげなくちゃ」

玲音がピアスをいじりだした。
まずい……フェロモンの独特な香りが漂ってくる
最初に狙われたのはスミレだった。

玲音「普段は制御ピアスでコントロールしてるから
分からないだろうけど、組織では洗脳に使ってる
...お前のアリスは？」

スミレ「あ…体質…」

カン……

僕が無効化を使うよりも早く棗が何かを投げた。

玲音「へぇ…今のはこの二人をかばったつもりか？
お望み通りターゲット変更」

そして、玲音は、棗に組織に入るように促す。

玲音「そっちの方がお前にとっては楽だろ」

さっきから黙って聞いてたら勝手なことをベラベラと...
だんだん腹が立ってきて僕は、立ち上がった。
そして、玲音の胸ぐらを掴む。

貴方「勝手なことばかりいうな
お前らなんかに棗を渡してたまるか」

不思議と怖いとは思わなかった。
そんなことより棗の事を悪いようにいう方が許せなかったから。