柚希 ページ6
高校長side
ｺﾝｺﾝ..。軽くドアを叩く音がした。
いつも通り側近の誰かが来てるのだろうと思った。
高校長「どうぞ」
今見ている書類から目も離さないまま言った。
その人が部屋にはいってくる。
すごく懐かしい感じがした。
柚希「かずm」
彼女が私の名前を呼び終わるのよりも先に抱きついていた。
君がいなくなったあの日から何度君の夢を見たか
そのたびに私がどれだけ辛かったか。
ずっと心配だった。
君がどんな暮らしをおくっているのか。
どんな人と出会っているのか。
泣きながら彼女に怒ったり,急に黙ってみたり,ひたすら抱きしめたりそんなことをしてみた。
母親にすがりつく子供みたいだが、どう思われてもいいと思えるくらい必死だった。
高校長「２度と会えないと思ってた..
ごめん..ごめんな柚希」
柚希「ずっと会いたかった一巳
ほんとは帰るつもりはなかったんだけど
偶然学園の状態を知ったの...
私はAを連れてここを出るわ」
彼女ならこう言うだろうと分かっていた。
だから私がどういう答えを出すかはもう決まっていた。
一巳「一緒に行こう。
私と柚希とAの3人で静かに過ごせる場所に行こう
ほら、昔いってた海の見える場所」
柚希「ダメよ。ここまで校長になるために頑張ってきたんでしょ」
一巳「そんなことはどうでもいいんだ
3人で幸せに暮らせる方がよっぽど幸せだ。
そうだ。柚香と蜜柑も忘れてはいけなかったな」
柚希「一巳っ..やっと私達幸せになれるの？」
柚希はいきなり私に抱きついてきた。
顔は見えないが、顔がすごく熱くなっていた。
ずっと寂しい思いをさせてしまったようだ。
一巳「あぁ。今度こそ一生幸せにする
だから泣かないでくれ」
彼女をぎゅっと抱きしめる。
次は絶対に離すことのないようにずっとずっと抱きしめる。
一巳「泣き虫なところは昔と変わらないんだな」
柚希「..うるさいっ」うるっ
少しずつ幸せが戻ろうとしている。
そのときの私はそんな風に考えていた。
この先おこる悲劇なんて知るよしもなかった。
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チョココロネ♪(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます！これからも元気に更進し続けていくので楽しみにしていてください！ (2022年3月12日 10時) (
レス) id: e490a6c464 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - めちゃくちゃ面白すぎて一気読みしてしまいました！体に気をつけて無理せず更新頑張って下さい！応援しています！ (2022年3月10日 16時) (レス) @page4 id: 1506d29af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョココロネ♪ | 作成日時：2022年2月18日 23時
