お達し ページ14
私は静姉に花園会と同じ奥の部屋に通された。
その部屋には棗と蜜柑がすでにいて、
姫様が簾の向こうから私たちの方を見ている。
姫様は、扇子で口元を隠していて表情が読みとりにくい。
暫く沈黙が続いたが姫様がそれを破るかのように話始めた。
姫様「久しゅう...
随分派手にやったとみえお疲れかの..
そなたらを呼んだのは他でもない
初等部校長からお達しがきての」
もう足がついているのか'と少し焦った。
見られないように逃げてきたはずなのにと
それは姫様にも伝わっていたみたいで、姫様が言葉を続ける。
姫様「安心せよ
察しはついておられたようだがそなたらがここにいるのはまだ知られておらぬ
そなたらの級友若紫についてじゃかそなたらに揺さぶりをかけるために...」
貴方「大体覚悟はしています。
どうぞはっきりおっしゃってください」
姫様「...先程若紫は特別研究生として異国の研究所に送られることが決まった
国名は第三者には明かされず期間は無期限
今まで本人の抵抗があって強行には至らなかったものの今回の騒動で猶予もなく強行されるそうな
別れの挨拶がしたくば速やかに抵抗することなく出向いて参れとのことじゃ
あの御仁らしくいやらしい手口じゃ」
蜜柑が立とうとしてふらついた。
貴方「蜜柑！」
相当ショックを受けているみたい。
焦点があっていなかった。
姫様「余談じゃが。
逃亡に荷担したと思われる生徒は大方とらえられ
処分決定まで謹慎いわばそなたら次第
若紫のほかに騒動を煽動したと見なされている乃木ルカは逃走中
見つかりしだい厳罰
..そなたらこの騒動の落とし前うまく片す算段はあるんかえ？」
皆が私のせいで困ってる。
私たちを助けたから....
皆本当にごめんね....
皆に対する謝罪の言葉が波のように押し寄せてくる。
だけど、いつまでもくよくよしてらんない。
私がしっかりして蜜柑を支えないと。
貴方「姫様...あの人がそこまでして盗みのアリスを求める理由は何ですか？」
姫様「..昔学園であったある出来事が関係しておる
二人の姉妹がいた。その姉妹が関係しているとしかここでは言えんな」
蜜柑「そんな...」
私も蜜柑も落胆の言葉を漏らした。
ここが１番大事なところなのに教えてもらえないと何も解決できない。
でも、それくらい大変な事なんだろう。
蛍「Aっ蜜柑」
後ろから今にも泣き出しそうな蛍の声が聞こえた。
私たち二人は走って蛍に飛び付いた。
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チョココロネ♪(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます！これからも元気に更進し続けていくので楽しみにしていてください！ (2022年3月12日 10時) (
レス) id: e490a6c464 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - めちゃくちゃ面白すぎて一気読みしてしまいました！体に気をつけて無理せず更新頑張って下さい！応援しています！ (2022年3月10日 16時) (レス) @page4 id: 1506d29af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョココロネ♪ | 作成日時：2022年2月18日 23時
