月夜に輝く君の瞳 (ページ48)

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クイーンミラクルパイページ48

貴方「棗…ありがとね。さっき助けてくれて」

棗「あぁ。そんなことより腹へった。」

ルカ「それもそうだね。Aは、いきたいところある？」

貴方「アンナちゃんの所に行きたい！」

ルカ「そうしようか。棗もいいよね？」

棗「あぁ…」

店内は、とてもかわいらしい雰囲気だった。

アンナ「Aちゃん来てくれてありがとう！

好きな席に座ってね」

貴方「はーい♪」

アンナ「お待たせしましたークイーンミラクルパイです❗トロピカルマンゴーティーと一緒にどーぞ」

んっ……⁉

だされたパイは、色といい形といいものすごかった。

あれかな？見た目はあれだけど食べたら美味しいみたいな…

貴方「いただきまーす……」

ちょっと怖かったので先に、トロピカルマンゴーティーを飲んでみた。

貴方「うん！美味しい」

アンナ「良かった！パイの方も食べてみて感想を聞かせて！」

アンナちゃんがキラキラした目で私を見てくる。

貴方「もちろん…！」

私が、パイを口に入れようとしたとき棗が紅茶をぶちまけた。

棗「まずい」

貴方「棗何してんのよ！早くアンナちゃんに謝りな」

いくら見た目がまずそうでも食べる前からあの態度はダメだ。

棗「……いくぞ」

ルカ「うん、、」

アンナ「ううっ」(泣)

アンナちゃんは、泣いていた。

貴方「泣かないでアンナちゃん…

　きっと棗も悪気があった訳じゃないんだよ」

何を言ってもアンナちゃんは、泣き止まない。

どうしたらいいんだろう？

私は、困っていた。

クルミ「これ腐れん坊が生えてるじゃない」

貴方「腐れん坊？」

クルミ「これを食べてしまったら、ずっと腹痛が続くのよ」

貴方「棗そのこと気づいてたんだ！」

私は、棗の方に走っていった。

棗は、私の方を振り返り驚いたような顔をした。

貴方「棗！さっきは、強く言ってごめんね

棗があのパイを私達が食べないようにしてくれたのに…」

棗「気にすんな。次は、どこにいきたいんだ？」

貴方「委員長のおばけ屋敷！」

ルカ「A暗いの苦手でしょ。大丈夫なの？」

貴方「うん……でも、委員長に行くって約束したし」

棗「大丈夫だ。俺らがついてる」

棗が私の手をぎゅっと握る。

貴方「ふふふ…」

棗「何笑ってるんだ？」

貴方「何でもないよ」

棗だって暗い所が苦手なのに優しいなぁ