月夜に輝く君の瞳 (ページ33)

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誘拐事件ページ33

棗「Aはなにも考えずに笑ってろ

　その方がいい………」

貴方「……こお？」にこぉ

私は、自分の口角を指でぐいっと上にあげる。

棗「……ﾌﾝ馬鹿そうな顔」

貴方「わがままだなぁ棗は、」

私は、棗の頭をくしゃくしゃに撫でまわした。

棗「おいっ！やめろよ」

やっと棗の笑っている顔を見て安心しているから私がいた。

そんなときだった…………………

玲音「よお！Aじゃないか久しぶりだな」

玲音は、私の顔を見てにっこりと笑う。

それとは対称的に棗は、玲音を睨み付けていた。

棗「Aこっちにこい」

棗が私の腕をぐいっと引っ張る

玲音「まぁまぁ……そう警戒するなって」

棗「お前ここに何しに来たんだ！」

玲音「ちょっと眠ってもらうよ。」(声フェロモン)

玲音の声フェロモンで私と棗は眠ってしまった。

______蜜柑side

蜜柑「…今のって…Aと棗が玲音に連れていかれた」

スミレ「……」

隣におったパーマがいきなり走り出した。

蜜柑「ちょ……！どこに」

スミレ「なにボーッとしてんのよ！あれは誘拐よ

　レオを追うのよ！」

レオを追っている途中で中等部の先生を見つけることができた。

先生「こらーお前ら初等部の生徒だな」

スミレ「大変なんです。Aと棗くんがレオに誘拐されて」

パーマは、必死になって説明してたけど、先生はまともに聞き入れてくれんかった。

うちは、パーマの腕をつかむ先生を鞄で払って蛍の方にいった。

　
蛍「蜜柑今までどこに…」

蜜柑「あの車のトランクの中にAと棗が入ってる！どうにかして！」

うちは、蛍に向かって思いっきり叫んだ。

蛍は、ポケットから何か取り出して地面に投げつける｡

すると、煙がもくもくと上がっていった。

門は、まだ開いている。

スミレ「はやく！」

こうしてうちらは、学園の外に出ることができた。

そこからはほんまに大変やった。

途中で先生に捕まったり、パーマとは喧嘩になるし……

やけど、ルカぴょんの動物フェロモンや、パーマのアリスのお陰で何とか車を見失うことはなかった。

そういえば、さっきから先生が追いかけてきてるような感じがない。

『キキキっ…』←車