８話 ページ10
相川さんと別れて、自分の言った言葉を思い出す。
『好きの反対は無関心...か』
もしそうだとしたら、兄さんたちは私のことをどんな風に思っているんだろな。
聞いてみたい。でも、聞くのが怖い。分かってることは1つだけ。兄さんたちは私の存在を肯定していること。
だから私をあんな風に扱うんだ。
そんなこと考えてたら家に着いた。開けたくないけどドアを開ける。引っ越しの準備出来ないからね！
さっさと２階に上がろうとしたら、まさかの兄さん勢揃い。なんてこった。
お「俺、こんなもの見つけちゃったんだけどさ〜どういうことか説明してくれるよな？」
おそ松兄さんの手には私の通帳。え、なぜ？
ト「たまたま僕が見つけたんだよね。で、この額は何？」
ヤバい。言い訳が思い付かない。考えろ！私のボキャブラリーはこんなものか！？
言い訳を探す間に二人の兄さんと目があった。一松兄さんと十四松兄さん。目があったらそらされた。
そういえば、私を攻撃するのって４人だけだな。最初は全員だったけど、一松兄さんは最近猫の所に行くらしいし、十四松兄さんは攻撃の力が弱くなった。
カ「おいおい、ブラザーたちが質問してるだろう？口が無いのか？」
『！？』
カラ松兄さんに胸ぐらを掴まれた。まって、この状況じゃ何も言えないんですけど。とりあえずバタバタしとく。
そしたら落とされた。こ、腰が。ダイレクトに床とお友達になったよ。
あ、今聞けば良いじゃん。あのこと。
『ねぇ、私も兄さんたちに質問していい？』
兄さん「「「はぁ？」」」
『私のこと、好き？嫌い？どっちでもない？』
今の状況だと好きとは絶対言わないと思う。だから、ある意味二択だ。
嫌いだったらまだ私たちの仲は直るかもしれない。どっちでもなければ修復は不可能に近い。
さぁ、どうくる？
兄さんたちは目を見開いて私を見る。頭から足までじっくりと。実の兄だけど気持ち悪いと思う。
お「あのさ、そんなの決まってるだろ」
カ「無駄な質問だな」
チ「本当意味ないね」
ト「じゃあせーの、で言う？」
４人はニヤニヤ顔で話している。でもやっぱり２人は目を伏せていて、会話に加わらない。
ト「じゃあいくよ、せーの」
４人「嫌い！」
２人「「...」」
すがすがしい程の笑顔で言われた。実の兄に。まぁ４人だけど。２人は肩が一瞬上に上がったけど、バレない程度に首を横に振っていた。
まだ、１人じゃない。味方がいるなら大丈夫。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 960人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました！だ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました！ (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです！友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります！なので友達申請させて頂きました！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月25日 18時
