17 爆豪side ページ18
次の日、チビはちゃんと来てた。というか来てもらわねぇと困る。おかげでクソババアから鉄槌を食らった。
さっさと奪って帰ろう。そう思い、昨日と同じように近づいた。
「さっさと返せ、さみぃ」
『昨日はありがとね。おかげで暖かかったよ。新しいのも買ったし、もう大丈夫！』
そう言うチビの首には新しく買ったらしいマフラー。柄にもなく似合うと思った。
最近自分がおかしくて仕方ない。その場を誤魔化すように頭をぐしゃぐしゃかきむしった。
不思議そうな顔を向けるAと目が合う。
『何やってんの？』
「何でも良いだろ。お前、ラ○ンやってるか？」
『あー、やってるよ。ふるふるする？』
「おー」
そしてその時に嫌な奴を見つけた。クソデク！テメェ、絶対わざとだろうが！
「Aさんおまたせ、新しいマフラー買ったの？」
『うん！メイトさんの所で作ってもらった』
「そっかー、僕も買おうかな？」
そんな話をしながら帰ろうとする２人。その光景が無性にイラついて、気づけばAの腕を掴んでいた。
『ちょ、爆豪くん痛い痛い！』
「......」
『え、無言！？何か話してよ！』
「かっちゃん！？」
「何でもねぇよクソデク」
そう言い、今度はデクの腕を掴んで、Aから離れる。
「えぇ！？」
『爆豪くん！？』
「何もしねぇよ、そこで待ってろチビ」
そう言えば、ふてくされた。だがそこで待つようだ。何なんだあいつ。
「ええっと、ぼぼ僕に、な、何の用？」
無駄にびくびくしてるデク。俺はこいつより上だ。だから。
「アイツは、俺が守ってやるよ」
「！？……違う。今度は僕が守る番なんだ」
あのヘドロ事件から自分の意見を言うようになったこいつは前とは何かが違う。でも、俺が上なのに変わりは無い。
「ハッ、そんなモン知るか」
デクは何か言い返そうとしたが、それは出来ない。Aが呼んで、邪魔したからだ。
『長かったね、何の話してたの？』
「あ？男同士の話だよ、チビには関係ねぇ」
『どうせ私はチビですよ！緑谷くん帰ろ！』
「へ！？あ、うん！」
そう言って帰ろうとする２人。俺はAの肩掴んでAだけに聞こえるように言った。
「じゃあな、A」
『！ 私の名前！』
「気のせいだろチビ」
「か、かっちゃん！？」
守れるもんなら守ってみやがれクソデク。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 877人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃん - カイオーガ！！ (2018年1月29日 22時) (
レス) id: 7aa8053ffe (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん - ガブリアスか、ミューツーだしてください。m( _ _ )m (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7aa8053ffe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 手持ちのポケモン全部好きなやつだーーー！！うれしいです！！頑張ってください！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 505ea9a460 (このIDを非表示/違反報告)
三鈴(プロフ) - 雪猫さん» こちらこそリクエストありがとうございます！ (2017年8月22日 23時) (レス) id: e23497b527 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - マイナンプラスルありがとうございます！！ (2017年8月22日 23時) (レス) id: 232985d54e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月1日 11時
