16 爆豪side ページ17
あの忌々しいヘドロヴィラン事件から数ヵ月、魔獣使いは一向に姿を現さなかった。クラスのモブも、少しずつ関心を無くしていった。
少し調べたがあいつはヒーローでは無い。デクすら知らねぇつったから。最近はそのデクがおかしい。
今までビクビクしてたくせに何かをやり遂げようとしてやがる。もっと言えば学年では噂になっているからか、俺も知ってる。
その噂は
[デクが女と登下校をしている、付き合ってるのか？]という噂だ。
最初はまた噂好きな奴らが言い始めたと思っていたが、その考えはすぐ壊れた。
放課後、先公に呼ばれた俺が戻った時には誰もいなかった。校舎の４階だから校門まで綺麗に見える外。そこで見たのはデクと女。
俺を助けた魔獣使いの女だった。
数日、なんとなく目で追っていたが間違いねぇ。行きも帰りもデクと一緒。デクのくせに、相変わらず癪にさわる奴だ。
冬休み前、いつも通りマフラー着けて手をポケットに入れて帰ろうとしていた。
校門前で目を見張った。あの女がいたから。いつもならクソデクともう帰っているはずの時間帯だ。
今ならだれもいねぇ。周りを見渡したあと、魔獣使いに近付いた。俺だってすぐに分かったようだ。
『あの時の！』
「うるせぇ」
『ひゃい！』
あの時も思ったが、俺より年下だと思った。手には魔獣かぬいぐるみかよく分からないやつが抱かれていた。
何か言いたげな目をするチビ。睨めば黙る。素直じゃねぇか。
「おいチビ」
『チビって何さ！私はAって名前がありますー！ところで君は？』
「...爆豪勝己」
『爆豪くんか。緑谷くんが同じ年だから、爆豪くんも15歳、って嘘！？』
「その身長で？だっせぇ」
『爆豪くん、私怒るよ？』
女でこんな真正面から話す奴はいなかった。だからか嫌とは思わない。
自分で言うのも何だが、俺はモテた方だ。半分ほどのモブには怖いと言われ、キャッキャッしてる奴らから気持ち悪いほど色目使われる。こいつはどっちにも当てはまらない。
そんなときタイミング悪く、クソデクが来た。それを見て嬉しそうに笑うA。無性にイラッときた。
『早く帰ろ...ｸｼｭﾝ』
確かに今日は風が強い。風邪ひくだろうが。
「おいチビ」
『だからチビじゃ……？』
首に巻いてたマフラーを投げつける。これであの時の貸しはチャラだろ。
「......チッ！」
そう考えにたどり着き、寒さを誤魔化すように走って帰った。顔が熱いのは走ったからだろ。
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まっちゃん - カイオーガ！！ (2018年1月29日 22時) (
レス) id: 7aa8053ffe (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん - ガブリアスか、ミューツーだしてください。m( _ _ )m (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7aa8053ffe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 手持ちのポケモン全部好きなやつだーーー！！うれしいです！！頑張ってください！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 505ea9a460 (このIDを非表示/違反報告)
三鈴(プロフ) - 雪猫さん» こちらこそリクエストありがとうございます！ (2017年8月22日 23時) (レス) id: e23497b527 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - マイナンプラスルありがとうございます！！ (2017年8月22日 23時) (レス) id: 232985d54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月1日 11時
