【鬼滅の刃】来世も共に【童磨】

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無「…フン、こんな手紙を遺すくらいなら死なねばよかったものを…」


数刻前に受け取った手紙。

『お役に立てず先立つことをお許しください。』

見慣れた達筆な字で紡がれた手紙には、自身が探し求め続けている青い彼岸花に関する憶測、鬼にすると利点の多い家系等々、事務的な言葉が紡がれていた。


そして、最後に小さく

『私をあの屋敷から助け出してくださった恩義は死んでも忘れません。』




無「……鳴女、」
鳴「わかっております。上弦の参様の元へ、ですね…」

傍らにいた鳴女は、何かを察して応える。淀みない手つきでいつも通りに琵琶を鳴らすと、無惨の姿は瞬きの間に消える。


鳴「上弦の……いえ、お気に入りであるA様を喪う原因となった上弦の参様を…あのお方はお赦しになるのでしょうか？」
???「心配には及びません、私からあの子に言っておきましたもの。」
鳴「ですが、」
???「Aは、私を母と慕ってくれた。あの子でさえ受け入れるのには時間が掛かったのに、Aはすぐに受け入れてくれた。
童磨は。そんな娘が唯一愛した弟…娘の想い人だもの、いくらあの子と言えど、手出しはさせられないわ」
鳴「……」
???「勿論貴女もよ、鳴女。あの子の手によって鬼にされたなら、私の大切な子なのだから」
鳴女「光栄に御座います、母様…」
母(?)「ふふふ、畏まらなくとも良いのに…」

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